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絵本の中に入っちゃった! 一発撮り動画「赤ずきん」の没入感が話題
一発撮り動画「赤ずきん」の没入感が話題になっています。
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一発撮り動画「赤ずきん」の没入感が話題になっています。
一見すると普通の「赤ずきん」の絵本。ところがページの途中から絵本の中に入り込んで、赤ずきんちゃんが走り出し、おばあちゃんと狼がアニメのようなバトルを繰り広げて――。そんな様子を映した動画が、ネット上で注目を集めています。ジオラマのようにイラストを並べて一発撮りしたという作者に話を聞きました。
赤ずきんの絵本描いてみました。
— しんらしんげ shinrashinge (@shin___geki) 2019年4月7日
1発撮りです pic.twitter.com/go4FE01hHM
4月上旬に「赤ずきんの絵本描いてみました」というタイトルでツイッター投稿された動画。最初に映されるのは絵本「あかずきん」の表紙です。
赤ずきんちゃんよりも先回りした狼が、おばあちゃんを丸のみするまでの5ページは通常の絵本です。
6ページ目で場面が急転。カメラの視点がおばあちゃんの家の窓に飛び込むようにして切り替わり、赤ずきんちゃんがコマ撮りアニメのように動き出します。
狼と出会って、必死で逃げる赤ずきんちゃん。すると狼のおなかの中からおばあちゃんが飛び出してきて、コマ送りのように動いてアニメさながらの戦闘を繰り広げます。
見事に狼を打ち負かした場面でカメラの視点がスーッと戻り、通常の絵本に。みんなそろって料理をして、食事をする場面で絵本は終わります。
動画の最後では、撮影の様子を解説。ジオラマのように並べたイラストに、アクションカメラをぶつけるようにして撮ったことが明かされます。
こういう作品作るときは生活スペースがなくなります pic.twitter.com/wC22S5aBE4
— しんらしんげ shinrashinge (@shin___geki) 2019年4月7日
この動画に対して、「飛び込む絵本」「途中からドラゴンボール見てる感覚に陥った」といったコメントが寄せられ、リツイートは7万、いいねは14万を超えています。
制作したのは、しんらしんげ(@shin___geki)さん。これまでに紙コップ漫画、封筒漫画、立体パラパラ漫画などを公開して話題になったクリエイターです。
甲子園見ながら作った。
— しんらしんげ shinrashinge (@shin___geki) 2018年8月12日
タッチアップです。#甲子園 pic.twitter.com/HjxwFvNRtN
今回の作品が完成するまでの経緯について、しんらしんげさんに詳しく聞きました。
――これまで紙コップや封筒などを使った作品を発表されていますが、絵本形式は過去にもあるのでしょうか
絵本形式は初めてですが、カメラを動かす一発撮りの作品は過去にも作っています。絵本の中に入っていく演出を作りたかったんです。
――赤ずきんをテーマに制作しようと思ったきっかけは
迫力のある演出をしたいなと考えていて、狼から逃げたり、おばあちゃんと狼が戦ったりするシーンが思い浮かんだからです。
紙コップ3つでドラえもんの漫画作ってみました。#ドラえもん #紙コップ pic.twitter.com/4EHKa1AEbm
— しんらしんげ shinrashinge (@shin___geki) 2016年1月16日
――制作にはどれくらいの時間をかけたのでしょうか
1カ月ぐらいかかりました。時間をはかっていないのでわかりませんが、ほぼ毎日制作していました。
――作る上で心がけた点は
毎回のことですが、前例がないものを作っているので、実際にそれが形になるか、動画として成り立つかなど、いろいろと考えながら作るのが大変でした。
――制作と撮影、どちらの方が大変という意識はありますか
どちらも大変です。絵もたくさん描かなければならず、位置や大きさなども調整しながら実際にカメラに撮った時にどのように映るかなどを考えなければいけません。
このような作品全般に言えるのですが、合成やカット割りなどの編集をせずに、きれいに一発撮りするのは大変です。
一日中撮り直しなどを行い、成功したと思ってもBGMを入れているときに気に食わないところが出てきて、また次の日に何回も撮り直しを行いました。
五月病 pic.twitter.com/WwtpnoV0f7
— しんらしんげ shinrashinge (@shin___geki) 2018年5月30日
――作品の「ここに注目」という点は
絵本の中に入っていって最後また絵本に戻るところや、戦闘シーンです。メッセージなどは特にないので、動画を見て面白いと思ってくれれば幸いです。
――多くの反響が寄せられていることについては
ただただ嬉しいです。作品制作の励みになります。
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