話題
食パン1斤を99枚にスライス! 薄すぎて透けるスゴ技、そのコツとは
長さ約12cmの食パン1斤を99枚にスライスしちゃいました――。
話題
長さ約12cmの食パン1斤を99枚にスライスしちゃいました――。
長さ約12cmの食パン1斤を99枚にスライスしちゃいました――。そんなパン屋の店員がツイッター上で注目を集めています。昨年5月に47枚を達成した後も挑戦を続け、ついに100枚まであと一歩というところまで来たそうです。詳しく話を聞きました。
今月11日、ツイッターにこんな文言が投稿されました。
毎度おなじみ「食ぱん薄切り選手権」
— じゅん@おぐべー㌨斬りちくわ魔王 (@J_buriburi) 2019年4月11日
未だひとりで開催中〜。
47枚から始まり77枚、88枚、93枚、95枚ときて、本日「99枚」!!
「あっと1枚!」
「あっと1枚!」
「あっと1枚!」
今後も人知れずがんばりたいと思います。 pic.twitter.com/zgW6wSdQ7C
ツイートには4枚の画像が添付されていて、数えられるように横に並べた様子や、6枚切りにした1斤と並べて縦に積み上げた様子が写っています。
平均すると1枚あたりの薄さは1.2mm。パンのトレイの上に置くと、その模様が透けて見えるほどです。
この投稿に対して、「100枚達成、期待してます」「ギネスに申請しましょう」といったコメントが寄せられ、リツイートは5千、いいねは1万を超えています。
投稿したのは、千葉県流山市で20年以上続くパン屋「小倉ベーカリー」で働いているじゅん(@J_buriburi)さんです。
じゅんさんは接客や店内のポップ作りを担当しながら、注文を受けてお客さんの好みの厚さに食パンをスライスしています。
店内にあるスライサーは30年以上前のもので、厚さの設定は一番薄いのが2mm。
食パンの場合は最も薄くて10mmで、耳を切るときに5mmを使うぐらいだといいます。
幼い頃からスライサーで食パンを切る店員さんを見て、「やってみたい」とあこがれていたじゅんさん。
パン屋で働くようになってからは「誰にも負けないスライサー職人になる」と、どうやったらきれいに切れるかを研究してきました。
4年ほど前に「食パンってどこまで薄く切れるんだろう」と思って挑んだのが最初で、その時は38枚。
その後、47枚、77枚、88枚、93枚、95枚、99枚と記録を伸ばしてきました。
「以前は挑戦でしたが、最近は仕事になっているので、やればやるほどコツをつかんでます」
実は、薄くスライスしたパンを使った商品が続々と生まれているのです。
ペラペラの食パンに、パン粉からできた自家製食べるラー油をのせて低温でじっくり焼いた「薄切り食ぱんのおぐらーペラペラスク」。
そして、47枚切りを達成したときに作った、47枚の間にクリームを挟んた「47フィーユ」などです。
「どちらも不定期販売ですが、47フィーユは生クリーム以外にもチョコクリームや、地元農園のイチゴ果肉入りクリームなどバリエーションも豊富です」
スライスする際のポイントは「力加減とやる気・根気・集中力、そしてパンのコンディション」だといいます。
「同じ厚さに切ろうと考えず、いかに薄く切るかという意識で臨むと、自然と同じ厚さで切れます。最初の切り出しが厚くなってしまいがちなのと、途中でスライサーの刃を研いた後がポイントですね」
今回達成した99枚は、常連さんが見ている前で話しながらスライスしたといいます。
「100枚超えを意識していたわけではないので、数えながら『あれっ、もしかして?』と期待しただけに、99枚だとわかった時は本当に悔しかったです。思わずその場にうずくまってしまいました」
今後については、こう語ります。
「年内にできたら100枚を超えたいですが、いつも通りに薄く切るという意識で臨もうと思います」
1/17枚