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ぽんぽんぺいんでつらみが深いので… 森永「社会人一年生」が面白い
デジタル雑誌「社会人一年生」が、ネット上で注目を集めています。
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デジタル雑誌「社会人一年生」が、ネット上で注目を集めています。
「部長っちへ ういっすー! 朝から、完全にぽんぽんぺいんで、つらみが深いので、1日おふとんでスヤァしておきます。明日は行けたら行くマンです!」。この文章を正しく直すとしたら――。そんな問題が掲載されたデジタル雑誌「社会人一年生」が、ネット上で注目を集めています。森永製菓のゼリー飲料「inゼリー」と、小学館の児童学習雑誌「小学一年生」のコラボ企画です。担当者に狙いを聞きました。
「小学一年生」の世界観で新社会人の門出をお祝いし、役立つ情報を提供しようと企画された「社会人一年生」。
中身は「ぜんもんせいかい できるかな? 社会人あるあるクイズ」「上司とカラオケ、なに歌う? 外さない! カラオケランキング」など、社会人生活に必要な知識を楽しく学べるように意識して作ったそうです。
ツイッターで話題になっているのは「社会のことを楽しくべんきょう! スーパー しんじん ドリル」の項目です。
冒頭で紹介したメール文章の書き直し以外にも、空欄の中に入る正しい答えを選択肢から選ぶ問題もあります。
A.「これなら両社とも( )な関係に!」
(1)WOW-WOW (2)WIN-WIN (3)GIN-GIN
B.「この新事業は既存事業との( )が期待できる」
(1)ミヤビー (2)ワサビー (3)シナジー
C.「改革の実現に向けて社をあげて( )します」
(1)コミット (2)コメット (3)サバット
D. 「( )サイクルをまわして業績を回復しよう!」
(1)AMPM (2)PDCA (3)BBOY
(正解はA=2 B=3 C=1 D=2)
これらの問題はどのようにして作られたのか? 森永製菓の健康マーケティング部・小林壮輔さんに話を聞きました。
――「小学一年生」とコラボしようと思ったきっかけは
「社会は甘くないぞ」「いつまでも学生気分でいるんじゃない」。小中高や大学の一年生はお祝いされるのに、なぜか社会人一年生は手放しでお祝いされていない。
せっかくの人生の節目、inゼリーからは「社会人一年生おめでとう!」という心からの祝福を送りたい。
そんな想いが出発点になりました。
そこで、これまで一年生を誰よりも祝福してきた歴史がある雑誌「小学一年生」とコラボさせていただくことで、心から社会人一年生をお祝いする企画にできるのではないかと考えました。
――制作する上で心がけた点は
とにかく「小学一年生」らしい、明るくお祝い感のある雰囲気や空気感を大切にしました。
実際に校閲を担当されている方にもチェックしていただき、文字間やルビの振り方など、細部までこだわりました。
中身については、面白いながらも実は社会人生活で役に立つ、というバランスを意識しました。
――クイズやドリルの問題は、どのようにしてアイデアを出したのでしょうか
「小学一年生」のバックナンバーを大量に読ませていただきながら、どういったページ企画が「小学一年生らしさ」につながるのかを検証し、応用できそうなものを考えていきました。
クイズやドリルは、そうした検証から見つかったフォーマットのひとつです。
会社に入って困りがちなこと、知っていたら便利なことをベースに、チームでアイデア出しをしながら進めていきました。
会社生活の人間関係や特殊な言葉遣いなども、そこに染まるでも避けるでもなく、上手に付き合ってほしい。そうした距離感を大事にしました。
ぽんぽんぺいんのメールは、厳しい上司にはまず送れないであろう、友達とのSNSやチャットでの軽いやり取りのような、全力でゆるい文章をテーマに考えました。
――この企画を通じて伝えたかったことは
社会人一年目という人生の節目を心からお祝いしたい。そんな精いっぱいのおめでとうの気持ちを込めて立ち上げた企画です。
ご飯を食べる暇がないほど忙しかったり、緊張でものがのどを通らなかったり、頑張りすぎで体調を崩してしまったりすることもあると思います。そんな時は、inゼリーを飲んで元気を出してもらえたら嬉しいです。
――ネット上で話題になっていますが
大変型破りな表現をしていますが、皆さんに温かく見守って頂き、嬉しく思っています。
◇ ◇ ◇
デジタル雑誌「社会人一年生」は5月6日までの公開を予定しているそうです。
また、Twitter上で森永製菓のアカウントをフォロー&リツイートすると、付録にinゼリーがついた雑誌版「社会人一年生」が1000人に当たるキャンペーンも実施。詳しくはinゼリー公式ツイッターで。
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