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黒電話が博物館に入る時代に… 奈良の触れる展示&使い方解説が人気
黒電話が展示されている博物館が、ネット上で話題になっています。
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黒電話が展示されている博物館が、ネット上で話題になっています。
ほとんど見かけることがなくなったダイヤル式の「黒電話」。そんな電話機が展示されている博物館が、ネット上で話題になっています。使い方も解説されていて、実際に触れることもできます。子どもたちに人気の展示について学芸員に話を聞きました。
黒電話が展示されているのは、奈良県立民俗博物館(大和郡山市)です。
回線はつながっていませんが、実際に触ることができ、電話のかけ方もイラスト付きでこんな風に解説しています。
「1960年代に登場した電話。数字が書いてあるダイヤルの穴に指を入れて右へ回す。指止めの位置まで回したら指をはなす。これをくり返して番号を入力します」
ツイッターでこの展示が紹介されると、「博物館入りとは」「自分が生きた化石になった気がした」といった驚きの声が上がっています。
「6年前に常設展として『昔のくらし』を新設したときから展示しています」と話すのは、学芸員の茶谷まりえさん。
「昔のくらし」では、黒電話以外にも炭火アイロンや糸車、真空管テレビなど、かつて家の中で使われていたものを展示しています。
電話機については、磁石式から黒電話、プッシュ式への変遷がわかるよう並べたコーナーもあります。
実際に触ることができる黒電話もあり、社会科見学などで訪れる小学生たちに人気だそうです。
「ダイヤルの穴に書かれた数字を押してかけようとする子をよく見かけます。どうやって使うかを尋ねると、『Hey siriとか呼びかけるの?』と答える子もいて、時代の流れを感じますね」
黒電話の展示が注目を集めたことについては、こう話します。
「話題になっているとは知らなくてビックリしています。身近な道具でもけっこう変遷があるので、お父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃんたちと一緒に来ると、いろんな楽しみ方ができると思います」
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