話題
これが「おっとっと」? 現行品は深海生物に イカやタコはどこへ…
久しぶりに食べようと思ったら、深海魚になっていた――。
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久しぶりに食べようと思ったら、深海魚になっていた――。
エビやカニなど海の生き物をかたどったスナック菓子「おっとっと」。久しぶりに食べようと思ったら、深海魚になっていた――。そんな話を聞いてオフィシャルホームページを確認すると、昔ながらのパッケージは存在せず、深海生物版しかありません。おなじみのあの形はもうなくなったのか? 森永製菓に聞きました。
「おっとっと」が発売されたのは1982年4月。当時100円で発売されました。
誕生のきっかけは、商品化の3年前に、焼けばふくらんで中空になるシートを開発したこと。
魚やエビ、カニなどをかたどった菓子にすることが決まり、「小さな水族館」という仮称がつけられました。
商品名について、飲み屋で議論していたら酒がこぼれそうになり、おもわず「おっとっと」と口をついたことがきっかけで、この名前に決まったそうです。
2015年からは「ベジタブルおっとっと」も発売。こちらは海の生き物ではなく、トマトやカボチャなどの野菜の形で、緑黄色野菜入りのコンソメ味です。
そんなおっとっとのホームページをのぞいてみると、紹介されているのは「おっとっと〈うすしお味〉深海生物を探そう!」と「ベジタブルおっとっと〈コンソメ味〉恐竜に会えるかも!?」の2種類のみ。
おっとっとのパッケージには、チョウチンアンコウやラブカなどの深海生物、ベジタブルおっとっとには、ティラノサウルスやプテラノドンといった恐竜の形をした菓子型が登場しています。
通常タイプはなくなってしまったのか? 森永製菓コーポレートコミュニケーション部の藤田ゆずえさんに尋ねると、こんな答えが返ってきました。
「現行商品はこの2種類だけですが、それぞれの中に昔ながらのエビやタコなどの菓子型のものが入っているんですよ」
おっとっとの場合、いつもの海の仲間10種類+深海生物11種類に。ベジタブルおっとっとは、いつもの畑の仲間12種類+恐竜10種類となっているそうです。
現在発売されているのは、学研プラス発行の「学研の図鑑LIVE」とコラボした商品です。
パッケージの内側には深海生物と恐竜の説明があり、AR(拡張現実)マーカーに専用アプリをダウンロードしたスマホをかざすとオリジナルARを楽しめる仕掛けもあります。
この2商品は5月末までの販売で、6月からは新しいコラボレーションを予定しており、当面は昔ながらのおっとっとに戻ることはないそうです。
「おっとっとは、親子で楽しく食べていただくブランドでありたいと考えています。こうしたコラボレーション企画はもちろん、菓子型やパッケージの内側での企画などでも、引き続き楽しい企画を考えていきたいと思っています」
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