お金と仕事
「引っ越し難民」対策だけじゃない、転居の注目点 地域の補助は必見
サラリーマンの日々をキャラ化した「城崎広告」のメンバーが日頃感じている疑問を、withnews編集部がフカボリ取材する「会社員のモヤモヤ」。60回目は「引っ越し」についてです。
城崎広告
今回の登場人物
倉知蓮
事業推進部所属の26歳。独特のセンスを発揮するビジュアルデザイナー。趣味はネットサーフィンとアイドル。
菱乃木賢悟
事業推進部所属の32歳。新たな価値とガジェットを創造し続ける天才肌のメカニック。趣味は工作と家電新製品チェック。
菅原数臣
37歳の事業推進部部長。経理担当として経験豊富なうえ、ソフトウェア分野にも精通。趣味は数学、ミルクパズル、資産運用。
就職、転勤、卒業、入学…など３月は年度の変わり目ということもあって、様々なライフイベントが発生しますね。それにともなって発生しがちなのが「引っ越し」。
過去に大変な思いをした人や、現在進行形で対応しなければならない人など様々でしょう。
過去に大変な思いをした人や、現在進行形で対応しなければならない人など様々でしょう。
倉知
いざ探し始めるとあれこれ気になっちゃって決められないんですよね……
菅原
急ぎでないのならこの時期は避けるというのも賢明ではないでしょうか。
菱乃木
でもさー、この時期って卒業とか異動で引っ越す人が多いから、物件の選択肢は一番多くなるんじゃない？
倉知
そうなんです、でもむしろおれには選択肢が多すぎるのかも……
菅原
ふむ、でしたら今回は引っ越しについて取材をお願いするのはいかがでしょうか。
特に今年は「引っ越し難民」が叫ばれています。いつごろから、どのように引っ越しの準備をするのがよいのか？生活経済ジャーナリストの柏木理佳さんに話をききました。
実は大きい！？行政サービス
菅原
本日はよろしくお願いします。
さっそくですが、まずは物件選びについて伺いたいのですが。
さっそくですが、まずは物件選びについて伺いたいのですが。
柏木
引っ越しを検討するとき、どのような情報を元に探しますか？
場所？家賃？設備？日当たり？…などなど、なかなか１００点満点のところに引っ越すことは難しく、時と場合と人によって、何を重視し、何を我慢するかは違うのではないかと思います。
場所？家賃？設備？日当たり？…などなど、なかなか１００点満点のところに引っ越すことは難しく、時と場合と人によって、何を重視し、何を我慢するかは違うのではないかと思います。
倉知
そうですね……今回はペット可が前提として、あとは収納が豊富じゃないと困りますね。エリアは交通の便さえよければ、逆にこだわりはないんですが……
柏木
引っ越し先のエリア決めの際に判断基準の一つにしていただきたいのが「行政サービス」です。
菱乃木
行政サービス？
正直、今まで気にしたことなかったかも！
正直、今まで気にしたことなかったかも！
柏木
東京都新宿区を例に出しますと、要件を満たせばなんと、引っ越し代を実費で最大10万円補助が受けられるケースもあります。
倉知
えっ、そんなサービスがあるんですか？
知らなかった……
知らなかった……
柏木
場所によっては年収がそれほど低くなくても助成金をもらえる地域もあるようです！
菅原
条件や対象者をよく調べる必要はありますが、自分に合ったものがあれば極めてお得といえますね。
柏木
また、東京２３区の場合、多くが中学卒業までの医療費は無料ですが、北区では高校生の入院費まで無料だったりもします。
詳細はその市区町村のＨＰでご確認ください。
詳細はその市区町村のＨＰでご確認ください。
倉知
子供の医療費はさすがにおれには関係ないですけど、せっかくなのでいろいろ調べてみようかな。
物件の決定は「焦らず」、ウィークリーマンション暮らしも視野に
菱乃木
れんれんはかなり迷っちゃってるみたいなんだけど、コレだって物件を決めるコツってあるのかな？
柏木
物件の最終的な決定に関してですが、最低でも２～３軒の不動産屋さんをまわって探すのがおすすめです。
倉知
複数の不動産屋さんに相談する方がいいんですか。
１つの不動産屋さんでいろいろな物件を見せてもらうようにしてました。
１つの不動産屋さんでいろいろな物件を見せてもらうようにしてました。
柏木
親切なところもあれば、そうでないところもと様々ですし、同じ物件でも業者によっては交渉で礼金や敷金が下がることもあります。
菅原
不動産に関して、一般消費者はどうしても知識が乏しくなりがちです。
こうした情報の非対称性は取引の際に効いてきますから、積極的に業者の比較検討をすべきというのは頷けます。
こうした情報の非対称性は取引の際に効いてきますから、積極的に業者の比較検討をすべきというのは頷けます。
柏木
このときに気を付けたいのが、焦って無理やり決めてしまわないという点です。
倉知
ですよね……わかってはいるんですけど……
柏木
時期が迫ってくるとどうしても、「残っている物件」の中から「期限までに」決めないと、と思ってしまうと思います。
菱乃木
うんうん。引っ越しってだいたい入学とか異動とかが決まってから動くから、期限が迫ってきて焦ること多そう。
柏木
本当に差し迫ったケースもあると思いますが、もし決心ができるような物件がなければ１カ月程度をウィークリーマンションなどの短期賃貸マンションで過ごすことも視野に入れてみてはいかがでしょうか？
菅原
なるほど。確かに最近はウィークリーマンションといった住居はもちろん、荷物の一時預かりなども対応するサービスがあるそうですしね。
柏木
そうなんです！
それに、焦って決めたところが気に入らなかったり、再度引っ越すことになったりすると、お金もさることながら、大変な労力がかかってしまいます。
それに、焦って決めたところが気に入らなかったり、再度引っ越すことになったりすると、お金もさることながら、大変な労力がかかってしまいます。
倉知
おれの場合はあんまり差し迫ってないし、今が物件が多いからと焦らず、じっくり決めた方が良さそうですね。
柏木
余裕を持ったスケジュールで、納得できる物件を選ぶことを個人的にはおすすめします。
引っ越し先には「必要なものだけ」を持って行く
菅原
倉知君の個別の事情はともかくとして、いざ物件が決まれば引っ越し業者の手配が必要かと思いますが。
柏木
引っ越し先が決まったら業者を選定しましょう。
最近は引っ越し業者の比較見積もりサイトもいくつかありますので、こちらで比較して納得できる業者を選びましょう。
最近は引っ越し業者の比較見積もりサイトもいくつかありますので、こちらで比較して納得できる業者を選びましょう。
菱乃木
引っ越しの見積ってよくわかんないもんね！
比べてみるのは大事だよね。
比べてみるのは大事だよね。
柏木
いくつかの業者から見積もりを取ることで、予算の交渉をすることができ、抑えることもできるケースもあるかと思います。
倉知
そうですね、とくにうちなんて一人暮らしの割に物が多いから……業者によっては結構高額になったりすると思います。
柏木
ただ、たくさんの業者から一気に連絡が来るので、業者を混同してしまわないよう注意が必要です。
菅原
あちらもこちらが相見積をとっていることは承知でしょうが、社会人として連絡のミスは避けるべきですね。
柏木
また、このタイミングで荷物をできるだけ絞ることをおすすめしています。
引っ越しは、普段使っていないものや、必要なくなったものを見直すよいタイミングだと思います。
引っ越しは、普段使っていないものや、必要なくなったものを見直すよいタイミングだと思います。
菱乃木
だってよ、れんれん！
倉知
うっ、耳が痛い……でも、賢悟さんも相当物持ちだと思いますけど……
柏木
ここで必要無いものを削ることで引っ越しの予算自体も削れる可能性もありますので、今の所持品を全て持っていくではなく、必要なものだけを持って行くという考え方で、見直してみると良いのではないでしょうか？
菅原
家具や家電などの大きなものも見直すタイミングにできますからね、合わせて整理するのは確かに合理的です。
柏木
みなさまの新生活が良い引っ越しで、より充実することを祈っています。
倉知
ありがとうございました、参考になりました。
菱乃木
かわいい猫のためにも最高の家が見つかるといいね！
「引っ越し難民」避けられたら…不用品捨てよ 各地域の補助も必見
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