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同人誌の適正価格?そんなものは… 戦国時代のオタクの発言に納得!
同人誌の価格設定は高いのか?安いのか?
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同人誌の価格設定は高いのか?安いのか?
同人誌の価格設定は高いのか?安いのか? 先日、ネット上で議論になったこのテーマに対して、ある漫画家が投稿した4ページの漫画が注目を集めました。どんな思いを込めたのか、作者に話を聞きました。
2月25日にツイッター投稿された4ページの漫画。
描いたのは、コミケの達人・タケシが戦国時代にタイムスリップして活躍する「戦国コミケ」の作者である漫画家・横山了一さんです。
今回投稿された漫画は、タケシが廃れたまんじゅう屋を訪れる場面から始まります。
店主が1個3文のまんじゅうを作ったところ、「たかがまんじゅうにこんな値段つけんな!」と客にキレられたといいます。
「もう、いっそこうなったら赤字覚悟で全部バラまいちまおうか」という店主に対して、タケシがこう言います。
「お任せくだされ 小生がクリエイターとしての正しい姿を教えまする」
そう言って前よりも高い1個10文で売り始めます。心配する店主に対して、タケシはこう言い放ちます。
「モノ作りというものは ごく一部のクレームを真に受けていてはどうにもなりませぬ……! 丹精こめて作ったモノを 売りたい値段で売ればよいのです!」
すると続々と人が集まってきて、「この値段ならきっとうまいだろ」「キリのいい数字だな」と評判になります。
最後のシーンは、タケシの「まったく どの時代もモノ作りは大変ですな……!」というセリフで締めくくられています。
戦国コミケ ~同人誌の値段のつけ方は自由ですぞ~ pic.twitter.com/9mJmz1SrCu
— 横山了一 (@yokoyama_bancho) 2019年2月25日
この漫画に対して、「タケシくんイケメン過ぎる」「この考えがもっと浸透してほしいな」といったコメントが寄せられ、リツイートは5千、いいねは1万4千を超えています。
「同人誌の価格をめぐるニュースが話題になっていたので描きました。忙しかったのもあって、投稿するのが遅くなってしまいましたが」と横山さん。
ツイッターで発表した作品が元になって単行本化されたケースもある横山さん。時折、そのことに対してツイッター上でイチャモンを付けてくる人もいるといいます。
「2%のクレームを気にしても仕方ない。支持してくれる他の人たちのためにも気にせず描くように心がけています」
そんな思いを込めたのが「丹精こめて作ったモノを 売りたい値段で売ればよいのです!」というメッセージだといいます。
投稿が話題になったことについては、こう話します。
「素直にうれしいです。批判を受けて描くのをためらっている人、萎縮している人がいたら、堂々と自信を持って活動してほしいです」
◇ ◇ ◇
戦国時代にタイムスリップしたタケシが活躍する「戦国コミケ」は現在3巻まで発売中です。
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