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ゆりやんレトリィバァの英語力 ITの世界的イベントで見せた強さ

米国のイベントに登壇したゆりやんレトリィバァさん
米国のイベントに登壇したゆりやんレトリィバァさん 出典: 朝日新聞

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「サウス・バイ・サウスウェスト(S×SW)」と言えば、アメリカ・テキサス州オースティンで毎年、開かれるIT・映画・音楽の祭典として有名です。あのツイッターやAirbnbもここからブレイクしました。そんな最先端のイベントに現れたのがコテコテ関西弁の吉本芸人、ゆりやんレトリィバァさん(28)と「魂の巾着」の本多修さん(35)。日本のお笑いは国境を越えるのか。ステージで見せた判断力とコミュニケーション力には、世界で挑戦するためのヒントがありました。


【動画】ゆりやんレトリィバァのおかまいなしの英語ボケ、現地の人の反応は……?

おかまいなしの英語ボケ

最初に畳の舞台に上がったのは、黒いパーカーにフードをかぶり、ピンク色のスウェット姿のゆりやんさん。テレビ番組の企画で米ニューヨークに3カ月間滞在した経験などから、英語を使ったネタが多い芸人です。米アカデミー賞の授賞式の女優に扮し、英語でのスピーチの合間に関西弁で日本の「あるある話」を挟み込んだネタは、ファンにとってはおなじみです。

まずはつかみに、自己紹介で米国の女優、アンジェリーナ・ジョリーです、と英語で一ボケ。あっけにとられる観客の外国人に構うことなく、「I am a model.」など、自身のぽっちゃりとした体系とのギャップをネタに次々にボケを繰り出し、外国人に積極的に絡んでいきます。自分が調子に乗った発言をした時に、両手の人さし指を立ててノリ突っ込みする決めぜりふ「調子乗っちゃって」は、さすがに日本語で。外国人は、ポカーンです。

「私は下ネタが嫌い」と繰り返し叫ぶ、ゆりやんレトリィバァさん
「私は下ネタが嫌い」と繰り返し叫ぶ、ゆりやんレトリィバァさん 出典: 朝日新聞

さあさあ、ネタはどんどん進みます。「I hate Durty Joke.(私は下ネタが嫌いです)」と切り出すと、「世の中にはたくさん下ネタがありまよね? それを指摘していきます」と言うと、観客をネタに巻き込む「客いじり」を始めます。いぶかしげに見ていた外国人たちも、ようやく笑いのパターンが分かってきたのか、笑顔が見えます。約10分間のライブはほぼすべて英語で行っていました。

外国人の観客にどんどんからんでいくゆりやんレトリィバァさん
外国人の観客にどんどんからんでいくゆりやんレトリィバァさん 出典: 朝日新聞

iPad使い即興で漫画作り

本多修さんは、特技のパラパラ漫画を即興で披露しました。

ただのパラパラ漫画ではなく、手書きのイラストに実写を混ぜ合わせた動画で、飛び出るパラパラ漫画ということで「パラデル漫画」と呼んでいます。いわば、アートとお笑いを融合させた作品です。日本でもダウンタウンの松本人志さんを描いた漫画が話題になりました。

会場では観客の目の前で、30枚の紙とiPadを使って30秒ほどの動画を実演しました。タイトルは「おちょこの取り合い」。紙に描かれたおちょこが、紙を飛び出して本物のおちょこになり、外国人がそれをキャッチする、そんな内容でした。

その場で漫画のイラストを描く本多修さん(左から2人目)
その場で漫画のイラストを描く本多修さん(左から2人目) 出典: 朝日新聞

2人のお客さんが席を立ったとき……

海外で日本のお笑いは、通用するのでしょうか。どうやら芸のスタイルは違うようですが、さすがプロだと思った場面がありました。ゆりやんさんのライブの途中で2人のお客さんが席を立ったときでした。それに気付いたゆりやんさんは、その人を追いかけながら、「Where are you going? I want to help you.」とアドリブで声をかけ、会場がドッと沸きました。

本多さんも、当初は女性一人が紙から飛び出したおちょこを実際につかむという設定でしたが、希望者が2人いたため、急遽2パターンの作品を作りました。外国人とは笑いのツボは異なるかもしれませんが、ハプニングを即座に笑いに変える機転は、海外の人にもうけていました

ライブ終了後、外国人が次々と2人に記念撮影を求めました。日本のお笑いを理解できたかはわかりませんが、お笑いという文化を通じて誰もが笑顔になり、会場はとても温かい空気に包まれたのでした。

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