MENU CLOSE

連載

#4 おじいちゃんの方眼ノート

おじいちゃんがツイッター開設! 「方眼ノート」解説が可愛いと評判

「おじいちゃんの方眼ノート」の町工場の社長が、ツイッターアカウントを開設しました。

方眼ノートを手にする中村印刷所の社長・中村輝雄さん
方眼ノートを手にする中村印刷所の社長・中村輝雄さん

目次

 2016年の正月に話題になった「おじいちゃんの方眼ノート」。特許をとったものの数千冊の在庫を抱えていた手作り商品が、突然ツイッター上で拡散して完売しました。そんなノートを作り続けている町工場の社長が先日、ツイッターアカウントを開設。今度は75歳になった自らがノートの魅力を発信しようという試みで、早くも注目を集めています。

【PR】手話ってすごい!小学生のころの原体験から大学生で手話通訳士に合格
開いたときに水平になるのが特徴の「おじいちゃんの方眼ノート」。こちらは中村印刷所が制作したもの
開いたときに水平になるのが特徴の「おじいちゃんの方眼ノート」。こちらは中村印刷所が制作したもの

1分48秒の動画


 「はい、あの~ 今日は水平開きノート、マスコミの方では『おじいちゃんのノート』というかたちでもって、ある程度知られるようになりましたノートのことについて、ちょっとご紹介させていただきます」

 2月19日、そんなセリフから始まる1分48秒の動画がツイッター投稿されました。

 登場するのは、東京都北区にある中村印刷所の社長・中村輝雄さん(75)。手にしているのは、自社の製品「水平開き方眼ノート(ナカプリバイン)」です。

 コピーやスキャンの時に真ん中に黒塗り部分が入らず、見開きのギリギリまで書き込むことができるノートで、特許も取得しています。

 初々しくて手作り感満載のこの動画。「ほのぼのする」「おじいちゃんの可愛らしい商品説明に惹かれて、たった今注文しました」といったコメントが寄せられ、リツイートは9千、いいねは1万9千を超えています。


こんなノートです


 最初に注目を集めたのは2016年の正月。中村さんと一緒にノートを開発した男性の孫娘のツイートがきっかけでした。

 当時は、特許も取得して性能は評価されていたものの、数千冊の在庫を抱えてたころ。

 「使ってもらえば、良さがわかってもらえるのに」と考えていた男性が、孫娘に「これ、学校の友達にあげてくれ」とノートをまとめて渡しました。

 受け取った孫娘は「学校じゃ、あんまりノート使う人いないしなー。そうだ、ツイッターでやりとりしてる絵描きさんとか喜ぶかも」と思い、ツイッターにノートのことを投稿。

 すると、使い方を指南してくれたり、今すぐ買える量販店を教えてくれたり、多くの人たちがコメントを寄せてくれて、拡散しました。

 その後、ネットメディアや新聞、テレビに取り上げられて在庫は一掃。一気に人気商品になり、銀行からは融資の申し出まで来ました。

 2017年には、「ジャポニカ学習帳」で知られるショウワノートとコラボしたノートも発売されています。


なぜ今ツイッターを?


 そんな中村さんが1月下旬、中村印刷所のツイッターアカウントを開設。さきほどの動画は、このアカウントで投稿されたものです。

 いったいなぜ、このタイミングでツイッターを始めたのか? 中村さんに尋ねるとこんな答えが返ってきました。

 「記事が海外にも翻訳されて、直接うちにノートを買いに来る外国人の方がいらっしゃるので、iPadを買ったんです。せっかくだから、他にも何か使えないかとツイッターを始めました」

 投稿の中身は、検品作業の様子などノートに関するものだけでなく、天気やNHKの朝ドラなどさまざま。

 「年甲斐もなく始めましたが、いたって大まじめにやってます。自分が映っている動画は家族に撮ってもらってるんですよ」と照れくさそうに話します。

 早くも話題になったことについては「今回の動画で、はじめてノートのことを知ったという方も結構いらっしゃいました。これからもどんどん発信していきたいです」

連載 おじいちゃんの方眼ノート

その他の連載コンテンツ その他の連載コンテンツ

全連載一覧から探す。 全連載一覧から探す。

PICKUP PR

PR記事

新着記事

CLOSE

Q 取材リクエストする

取材にご協力頂ける場合はメールアドレスをご記入ください
編集部からご連絡させていただくことがございます