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ジラルド、モリスエ、ボロビオフ…… 体操技だらけのラップが凄すぎ
体操をもっと知ってもらいたい――。そんな思いで、ラップ調の音楽に合わせて演技する映像を自作し、動画サイト「youtube」に投稿した元体操選手がいます。種目別の鉄棒で全日本王者になったこともある斉藤優佑さん(30)。第一線で活躍していた元選手は、どんな思いで映像を作ったのでしょうか。
「体操には様々な技があって、それぞれに1番最初に行った人の名前がついてるんだ。今から技の名前を言うから、みんなも一緒に歌ってみよう」
昨年12月に公開された映像は、そんな語り出しとともに始まります。
ビート音に合わせて、斉藤さんがあん馬の「ブスナリ」や床の「リ・ジョンソン」など、技の名前をラップ調に次々と紹介していきます。
2015年に全日本種目別選手権で鉄棒王者になったこともある斉藤さん。映像の中では「カッシーナ」や「コールマン」など、高難度の手放し技も披露する圧巻の内容となっています。
斉藤さんは小学1年生から体操を始め、日体大では世界王者の内村航平選手とも同期でした。
卒業後は多くの名選手が輩出した徳洲会体操クラブに所属。2016年リオデジャネイロ五輪では惜しくも日本代表から漏れ、補欠でした。その冬に右足首を大けが。以降は満足な演技ができず、昨秋の福井国体を最後に現役を引退しました。
元々、音楽が好きで大学時代から休日は趣味のギターで作曲を楽しんでいたといいます。大好きな音楽と、以前から抱いていた「体操をもっと色んな人に知ってほしい」という思いが結びつき、今回の映像制作へとつながったそうです。
ヒントとなったのは小さい頃にはやった「ポケモン言えるかな?」。人気アニメ「ポケットモンスター」のキャラクターの名前を次々と挙げていく歌です。「同じように、音楽を楽しむ感覚で技の名前を覚えてもらえれば」と言います。
斉藤選手自身、「体操をやっていてよかった」と思うことはたくさんあるそうです。体のバランスがよくなったこと、姿勢が良くなったこと。「自転車で転んだとき、くるっと回って着地して、無傷だったこともありますよ」と笑います。
映像は周囲からも好評で、行きつけの台湾料理屋さんのテーマソングを作ったほか、知人の体操教室のテーマソングも作ってくれと頼まれているそうです。
「今後は体操の指導者を軸足に様々なことに挑戦したい」という斉藤さん。「教える」だけではなく、音楽を使って体操を「広める」活動にも、意欲を燃やしています。
https://t.co/ooM78u5UVl テーマソング第三弾!現役時代から行きつけの僕の大好きな台湾料理屋さんのテーマソングを作らせていただきました🎵温かい雰囲気で笑顔溢れるお店です。よかったら見てください😊
— 齊藤優佑/Yusuke Saito (@yusuke1841) 2018年12月29日
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