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熊本の芋野球少女から表参道で…投稿に18万いいね、女子大生の素顔

竹本萌瑛子さんの「ビフォアフ」。野球少女だった中学時代(左)から、現在は読者モデルに
竹本萌瑛子さんの「ビフォアフ」。野球少女だった中学時代(左)から、現在は読者モデルに 出典: 竹本さん提供

目次

 2018年11月、2枚の写真を載せたつぶやきが、ツイッターで爆発的に拡散されました。左には、女性が野球のユニホームを着て投球動作に入る姿、右には東京・表参道での撮影風景。その〝ギャップ〟からか、リツイート数は2万超、いいねは18万を超えています。その正体は都内の女子大生。実際に会って、話を聞くと「自分がやりたいことを貫く」大切さに、気付かされました。(朝日新聞スポーツ部記者・井上翔太)

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家には「H2」、父とはキャッチボール

 女性は、熊本市出身の竹本萌瑛子さん(22)。日本大学に通う4年生です。「熊本の芋野球少女から 表参道で撮影する女になっちゃったよ お母さん」というつぶやきとともに2枚の写真を添付すると、ツイッター上で話題になりました。

 ツイートのきっかけは「フォロワーを増やす努力をしようと思った」と話す竹本さん。「ビフォアフ(ビフォーアフター)ならみんな好きかなと思って。自分の中でのビフォアフは野球かなと」。

竹本さんのTwitter(@moeko_takemo)はこちら
竹本さんのInstagram(@moeko_takemoto)はこちら
竹本萌瑛子さん。インタビューを受けるのは初めてだそう
竹本萌瑛子さん。インタビューを受けるのは初めてだそう

 小学4年から野球を始めましたが、入部を決めたときには、母親からの心配もあったそうです。

 「男の中で、一人だけ女の子だったので。でも最終的には『楽しいのが一番。やりたいことをやりなさい』と後押しされました」

 家には野球漫画「H2」(あだち充、小学館)があり、父親とはキャッチボールで遊ぶことも。学校の休み時間には、男子に交じってドッジボール。姉をはじめ、家族に野球経験者はいませんでしたが、「投げるって面白い!野球をやってみたい!」と入部を決意しました。

 小学校ではピッチャー、中学校ではピッチャーとファーストを務めました。



中学進学で「壁」 高校は弓道部へ

 ですが、中学生になると、徐々に男子との体格差が出てきます。

 「今までは身長も一番高くて、体格もよかったのに、パワーで勝てなくなっていくのを日々、実感していました」

 着替える場所も男子と分けられるようになり、「どうしても越えられない壁みたいなものを感じてしまって、野球はチームスポーツなだけに悩んだ。その分、柔軟性とコントロールで勝負しようと、もがいていました(笑)」。

 高校進学後、選んだ部活動は弓道でした。

 「高校から始める人が多くて、男女がみんな、同じスタート。ハンデがないスポーツでした」



「面白そうなことを全部やる」

 「やりたいことを見つけるために、面白そうなことを全部やる」

 上京後はファッション雑誌「CanCam」の読者モデルや、日大文理学部のミスコンテストへの出場、現在リーダーを務めている女性マーケティングチームでの活動など、バイタリティーに富んだ行動をしています。その都度、背中を押したのは「今しかできない」という思いでした。

「やりたいことを見つけるために、やってみたいことを全部やる」
「やりたいことを見つけるために、やってみたいことを全部やる」

 爆発的に拡散したツイート画像は「ブランド人になれ!会社の奴隷解放宣言」(田端信太郎、幻冬舎)という本の影響も。「今後の人生を考えるために、面白そうなことは、全部やろう」という気持ちが、根底にあったと言います。

バッティングセンターへ

 というわけで、実際にバッティングセンターで、実力を見せてもらいました。

真剣なまなざしで、投手の方向を見つめる=山本哲也撮影
真剣なまなざしで、投手の方向を見つめる=山本哲也撮影

 まずは打撃。

 設置された3本の中から、最初は一番長い青バットを選び、時速80キロの球を20スイング。
 快音連発とはなりませんでしたが、締めの1球で安打性のライナーを打つあたりは、勝負強さを感じさせました。

 「ピッチャーだった頃は、コントロールを極めようと思って、『的』を自分で作ったんです。紙に九つのマスを書いて、公園の壁に貼って、投げてました。試合では、守備が終わって、みんなでベンチに帰るときが好きです」

的に狙いを定める竹本さん=山本哲也撮影
的に狙いを定める竹本さん=山本哲也撮影

 打撃より投球の方が得意な様子。そこで今度は投球に挑戦しました。

 右肩周りの可動域の広さは、若さゆえか。胸を張って、投じられた速球は、最速99キロを計測しました。

 こ、これは、弊社スポーツ部の草野球チームでエースになれるのではないか?

九つのマスのうち「何枚クリアしたいですか?」と聞くと「全部です!」と即答=山本哲也撮影
九つのマスのうち「何枚クリアしたいですか?」と聞くと「全部です!」と即答=山本哲也撮影

「こんな形で野球と再会するとは」

 「面白そうなことを全部やってみた」結果、今は野球に関する取材を受けるようになった竹本さん。春からは、副業可能なIT企業への就職が決まっています。

 ツイートがバズったことには、かなり驚いたようで、「こんな形で、野球と再会するとは思いませんでした」。

 でも今後も、その姿勢は変えないでほしい。
 
「やりたいことをやる」って、これからの日本社会を生きる上で、大事なキーワードだと思うから。

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