話題
「裁縫セット」驚きの進化 普段使いできそうなバッグ型、今の主流に
あなたが学校で使っていた「裁縫セット」はどんな形でしたか?
話題
あなたが学校で使っていた「裁縫セット」はどんな形でしたか?
あなたが学校で使っていた「裁縫セット」はどんな形でしたか? プラスチックの箱型という人もいるかもしれませんが、最近の主流は「普段使いできそうなオシャレなバッグ型」です。教材を手がける2社に話を聞きました。
12月に入り、ツイッターに相次いで投稿された裁縫セットのカタログ画像。
写っているのは、取っ手のついたバッグ型ばかり。ブランドバッグ風のものから、アタッシェケース風、オールレザー風など、出かけた際に持っていても裁縫セットとは気づかないデザインのものが並んでいます。
これを見た人たちからは「めっちゃ進化してる」「なんでこんなオシャレなの」といったコメントが寄せられています。
カタログの中で、特にオシャレなデザインが目立ったのが「はくぶん」(大阪府門真市)です。
「以前はプラスチックケースのいろいろな用具が入る大きなセットを販売していました。2003年からは授業に必要な用具に絞った、コンパクトに収納できるバッグ付きのセットを発売しています」
そう話すのは、開発室のデザイナー・大聖景子さんです。
子どもの好みが大人っぽいものに変化し、かわいい・かっこいいイラストが描かれたデザインのニーズが減ってきた中で、「小学校卒業後に持っていても飽きないようデザイン」を意識しているそうです。
プラスチックの箱型は販売しておらず、主流は持ち運びしやすいバッグ型に。その中でもデザイン性の高いものが人気だといいます。
「小学生とその保護者の方以外の世代にも関心を持っていただけて、嬉しく思います。弊社では数年をかけて徐々に今のようなラインナップに変化していったので、ネット上では新鮮に映っているのだなと、こちらも新鮮な気持ちになります」
2006年ごろからオシャレを意識したラインナップを増やしてきたという「ぶんけい」の文渓堂(岐阜県羽島市)。
教具部企画課長の澤田憲吾さんは、理由をこう説明します。
「裁縫バッグを選んで使用するのは児童です。その趣向や流行を強く意識して企画するようになり、デザインや形状が多様化して現在に至っています」
裁縫用具の小型化・軽量化も進めており、左利き専用の裁ちばさみや糸きりばさみ、教科書の作例にも対応できる専用物差しなど、デザインだけでなく使い勝手も意識。保護者が納得できる価格も重要なポイントだといいます。
裁縫バッグが話題になったことについては、こう話します。
「小学校で購入した裁縫バッグを『一生もの』として大切にされている方を拝見し、企画担当者冥利に尽きます。感謝しています」
1/18枚