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水族館で「おいしそう」はダメ? 青森県営浅虫水族館の解説文が話題
アジやサバなど食卓で見かける魚たち。水族館の水槽で泳いでいる姿を見て「おいしそう」って言っちゃダメですか?
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アジやサバなど食卓で見かける魚たち。水族館の水槽で泳いでいる姿を見て「おいしそう」って言っちゃダメですか?
アジやサバなど食卓で見かける魚たち。水族館の水槽で泳いでいる姿を見て「おいしそう」って言っちゃダメですか? そんな疑問に答える解説文が話題になっています。設置した青森県営浅虫水族館の担当者に話を聞きました。
浅虫水族館にある「トンネル水槽」。アジ、サバ、マダイといった私たちが食べる機会の多い魚たちが飼育されている施設です。
そんな水槽の近くに、家族3人のやりとりを描いたイラストが貼り出されています。
その隣には、こんな文章が書かれています。
ツイッターでこの解説文が紹介されると、「間違った感想じゃなくて良かった」「こういうやさしいの好き」「揚げ足取りな質問の回答も用意してある所なんか秀逸」といったコメントが寄せられています。
「この解説は昨年8月から設置しています」と話すのは、文章を書いた飼育展示部の久保真司さんです。
「普段口にする身近な魚のことを入り口にして、生態系のことについて、生き物を守ることについて、考えてもらえたらと思って書いたんです」
浅虫水族館では「味」を入り口にした仕掛けが他にもあります。
青森の特産品であるホタテを使った料理の食品サンプルを並べたり、ホタテ・タコ・イカといった飼育されている生き物と同じ干物をカプセルガチャで販売したり。
「すしネタクイズ」のコーナーでは、いろんな寿司ネタのサンプルを回転させると、その魚の写真や解説などが読めるようになっています。
こうした取り組みが話題になったことについて、久保さんはこう話します。
「『おいしい』という気持ちをきっかけとして、生き物に興味を持っていただき、それが自然保護に繋がれば嬉しいです」
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