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本当に欲しかったプレゼントは… クリスマスを前に読んでほしい物語

「本当に欲しいもの」というタイトルの物語が、ネット上で注目を集めています。

「本当に欲しいもの」の一場面
「本当に欲しいもの」の一場面 出典: 羊の目。さんのツイッター

目次

 部屋にドサッと置かれた母からの大量のプレゼント。かまってくれない母に対して、少女がプレゼントを積み上げて作ったものは……。「本当に欲しいもの」というタイトルの物語が先日、ネット上で注目を集めました。作者に話を聞きました。

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「本当に欲しいもの」
「本当に欲しいもの」 出典: 羊の目。さんのツイッター

セリフなしの計13コマ


 11月上旬に、「本当に欲しいもの」というタイトルでツイッター投稿された物語。セリフなしの計13コマのイラストで構成されています。

 少女が部屋で読書をしているとドアが開いて、母が入ってきます。プレゼントが入った4つの箱を投げるように置いて、そのまま立ち去ろうとする母。

 少女は裾をつかんで何か訴えようとしますが、その手を振り払われ、立ち去られてしまいます。

 すると少女は、プレゼントが入った箱を積み上げて、帽子をかぶせ、ほどいたリボンを握ります。

 最後は、積み上げられた箱と少女の影が写しだされ、まるで親子が手をつないでいるように見える場面で物語は終わります。


作者に聞きました


 この投稿に対して「セリフなくても分かってしまう」「物ではなく人からのぬくもりがほしいんだ」「子どもは親と居たいんですねよね」といったコメントが寄せられ、リツイートは7千、いいねは6万を超えています。

 作者は、イラストレーターの「羊の目。」(@odorukodomo8910)さんです。

 「最近、絵本を読み始めたんです。絵本の要素を採り入れて描けないかと思い、できるだけシンプルにしようと考えた結果、セリフなしになりました」

 過去に、同じような物語をセリフつきで描いたことがあり、そちらをベースにしたという今回の作品。

 最初は少女の心情や、突き放そうとする母のセリフなども盛り込みましたが、見直すうちに削って、構成を考え直し、最終的にセリフなしになったそうです。

 「あえてメッセージは込めていません。読んだ方がそれぞれイメージを思い浮かべていただければ、と思って描きました」

 寄せられた反応の中には、実際に子どもがいる親からの「気付かせてくれてありがとう」といったコメントが多かったそうです。

 「普段描いているものとは毛色が違う物語だったので、受け入れてもらえるか不安でした。こうしたコメントはとてもありがたく、すべてに目を通しています。ありがとうございます」

 ◇ ◇ ◇

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