
今回の登場人物
猫渕渉
42歳の企画部部長。長年の経験で築いた人脈とそつのない仕事ぶりに定評あり。趣味は読書、お酒、料理。
菅原数臣
37歳の事業推進部部長。経理担当として経験豊富なうえ、ソフトウェア分野にも精通。趣味は数学、ミルクパズル、資産運用。
千歳原教次
40歳の営業部部長。経験豊富で、他人に厳しく自分にはより一層厳しい。趣味はオーディオとバイク。

あなたの布団は快適ですか? 寒くて夜中に目が覚めてしまったり、逆に暑くて布団から出たりしませんか?
猫渕
千歳原
菅原
猫渕
毛布にぴったりとくるまって上に布団をかける方が直感的には温かそうだし。
千歳原
また、ネット上で延々と議論されてきた毛布をかける位置は、「布団の上」なのか「布団の下」なのか。寝具の製造・卸売業の大手、東京西川・日本睡眠科学研究所認定の「スリープマスター」富下 瞳さんに聞きました。

快適な眠りは、温度と湿度の調整から
菅原
やはり快適な眠りを手に入れるために、寝具にはこだわるべきでしょうか?
富下
夜中に目覚めたり、朝すっきりしなかったりすることはありませんか?
もしかしたら寝具や環境をちょっと見直すだけで改善するかもしれません。
猫渕
千歳原
富下
部屋や設備の環境によって差はありますが、エアコンを活用して、寝室の温度を保ちつつ、乾燥が気になる場合は加湿器を使い調整しましょう。
猫渕
冬はどうしても乾燥が気になります。
富下
菅原
参考になります。

布団は気温に合わせて掛け方を変える
富下
猫渕
富下
季節や室温に合わせて掛け布団を使いわけたり、毛布を重ねたりすることがオススメです。
これからの季節は室温が10度以下になる日が続くと思いますので、掛け布団の下に毛布を重ねることをおすすめします。
千歳原

富下
菅原
詳しくお願いします。
富下
逆に、アクリルやポリエステルなどの合成繊維のものであれば断熱性が高いので、布団の上にかけることで羽毛布団の吸放湿性を活かしつつ効率的に布団の中を保温することができます。
猫渕
素材によって長所が異なるんですね。
より快適な状態を保つため「パジャマ」を
富下
千歳原
ラクな格好であればそれでよしという感覚でしたが。
富下
千歳原
富下
また、寝ている間の汗を吸いにくい素材のものが多いので、汗が吸収されずに残ってしまい寝冷えにもつながりかねません。
猫渕
おすすめを教えてください。
富下
それだと寒い…と思うかもしれませんが、厚着をすると就寝中の自然な寝返りの妨げになってしまったり、暑さから目覚めてしまうこともあるので、羽毛ふとんや毛布、敷きパッドを活用したりするなど寝具で補うことがおすすめです。
猫渕
富下
それによって次の日のパフォーマンスも大きく変わってきます。
寝具や寝る前の過ごし方を見直すことが良質な睡眠につながり、生活がより充実することを祈っています。
菅原
休息をおろそかにすべきではありませんね。
千歳原
猫渕
東京西川 スリープマスター 富下瞳(とみした ひとみ)
東京西川・日本睡眠科学研究所認定のスリープマスター。社内では主に販売員教育などを担当しているほか、全国で眠りに関するセミナーや寝具選びのコンサルティング、快適な睡眠環境づくりのアドバイスを行う。現在「磯山さやかのGoodナイト!Goodトーク!」(ニッポン放送)に出演中。