話題
ホームパイの「端っこ」だけ発売 不二家「一番おいしいところです」
ホームパイの「みみ」と呼ばれる端っこだけを詰め込んだ商品が発売されました。
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ホームパイの「みみ」と呼ばれる端っこだけを詰め込んだ商品が発売されました。
今年で発売50周年を迎えた不二家の「ホームパイ」。そんなロングセラーお菓子の「みみ」と呼ばれる端っこだけを詰め込んだ商品が発売され、ネット上で注目を集めています。いったいなぜこのような商品を企画したのか? 担当者に話を聞きました。
今月13日から東日本のセブン-イレブンで販売されている「ホームパイのみみ」。27日からは西日本のセブン-イレブンでも取り扱いが始まります。40g入りで価格は税込み135円です。
バターの風味が感じられ、サクッと軽い食感。パッケージにはホームパイのようなキャラクターが描かれていて、「ここが『みみ』だよ」と指さしています。
セブン‐イレブン・ジャパンのツイッターアカウントがこの商品を紹介すると、「みみ好きなので嬉しい」「レジ横で発見して即買いしました」といったコメントが寄せられ、話題になっています。
どういった経緯で「ホームパイのみみ」を販売することになったのか? 不二家の商品企画二課主任・板橋和範さんに話を聞きました。
――「ホームパイのみみ」とは、どんな商品なのでしょうか
こだわりのバターと自家製の発酵種を組み合わせ、じっくり丁寧に焼き上げ、たっぷりの砂糖をふりかけたホームパイ。その一番おいしい「端っこ」の部分のみをひとくちサイズにカットした、ホームパイ史上一番小さい小袋タイプです。
――この商品を企画したきっかけは
若年層への拡売を狙って、ホームパイブランドのメインユーザーである40代女性のお子様の年代にあたる「中高生~20代男女」をターゲットに、商品を開発しました。意識したのは以下のポイントです。
(1)スナック感覚でポイポイ食べられるひとくちサイズ
(2)腹持ちがよい
(3)インスタ映えする楽しいパッケージデザイン
(4)買いやすい価格
(5)持ち運びに便利な形態
今までにない軽さと食感が楽しめ、いつでもどこでもポイポイ気軽に食べられます。
――なぜ「みみ」だけなのでしょうか
ホームパイの端っこの部分は、平面部分(中央部分)よりも火の通りがよく、パイ生地の表面に凹凸が多い分、砂糖が乗っかりやすく、そのため、カリカリで甘いスナックのような食感が楽しめます。その「一番おいしいところ」を販売することにしました。
――「みみ」より中身が好きという人もいるようですが
特徴のある「みみ」をフィーチャーして話題性を喚起し、通常のホームパイにも興味関心をもっていただきたいと考えましたので、今回は中心部分(中身)ではなく、外側の部分を取り上げました。
――企画する上で苦労した点は
50年続くホームパイの歴史やイメージを、ある意味壊すことにもなりかねない「ゆるい」商品なので、社内を説得するのに苦労しました。
また、試作を重ねて、通常の焼成速度よりも遅く、低温でじっくり焼き上げることで「みみ」の品質を実現した点もポイントです。
――今後販路を拡大していく予定は
未定ですが、販路拡大の可能性はあります。
――話題になっていることについては
まだ実感はありませんが、SNSを検索すると、日に日に盛り上がっていただいていることに喜びを感じます。商品に対する生の声が聞けますので、今後の商品開発の参考にさせていただきます。
また、今年はホームパイ50周年です。チョコとパイを組み合わせた自信作「ホームパイ 大人のリッチチョコ」を満を持して発売しましたので、こちらもぜひお試しください。
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