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「ごめんなさい」大量投稿、その理由は… 誤変換メールを笑いに昇華

ツイッターの文字数制限140文字まで、めいっぱい並べられた「ごめんなさい」の文字。なぜ?

「ごめんなさい」が大量に並んだ花王のツイート
「ごめんなさい」が大量に並んだ花王のツイート

目次

 ツイッターの文字数上限まで使って並べられた「ごめんなさい」の文字。花王が運営するアカウントが、セガに対して謝罪の気持ちを伝えた投稿です。失礼な「誤変換」に気づかないままビジネスメールを送ってしまったことが原因のようです。失敗をネタとして昇華させた両社の担当者に話を聞きました。

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花王からセガへのEメール


 ゲームやオモチャなどで知られるセガグループ。その公式ツイッターアカウントが17日、こんなつぶやきを投稿しました。

いつもきっちり礼儀正しい某社さんから堅いメールがきたので真面目に返信したら、また超真面目な返信がきたのですが、私『突然の死』

 添付されている画像には「ご変死ありがとうございます」という文字が写っています。

 どうやら、セガの担当者宛てに送られてきたEメールの文章が、「ご返信ありがとうございます」ではなく「ご変死ありがとうございます」となっていたようです。



 これに反応したのが、花王が運営する洗濯関連のアカウント「花王 アタック」。さきほどの誤変換メールの送り主で、「ごめんなさい」をめいっぱい並べたつぶやきを投稿しました(一部「おはようございます」が入っていますが)。


「念のため石川啄木より……」


 セガの投稿に対して、「花王さんにとっては洗い流したい案件」「洗濯(意味深)の対象にされたセガさん……」といった反応が寄せられると、セガのアカウントはこのように返しました。

 「念のため石川啄木よりぢっと手をみましたが生きてましたーーー!」「フレアフレグランスより柔軟に対応しました」

 (石川啄木より……は「一握の砂」を意識した表現で、フレアフレグランスは花王の柔軟剤のことです)

 両社の投稿はともに盛り上がり、いいねはセガが1万6千、花王が7千を超えています。



誤変換の理由は


 「誤変換したのは16日夜に送ったメールです。朝、セガさんからの返信に『死んでないです』とあったのを見て気づきました」

 そう話すのは「花王 アタック」のツイッター担当者です。「クレヨンしんちゃん」の登場人物の靴下を洗う企画などでセガとコラボしたことがあり、互いに面識があってビジネスメールを送ったそうです。

 すぐにセガの担当者から「ツイッターでネタにしていいですか」とメールがあり、「拒否権などありませんから」と応じて一連のやりとりにつながりました。

 大量のごめんなさいについては「誤変換に気づいて私の頭の中でグルグル回った言葉をそのまま文字にしました」とのこと。「変死」と誤変換してしまった理由については、こう説明します。

 「パソコンが新しくなったばかりで、変換機能が学習中だったんです。決して普段から『変死』と打っているわけではありません」


普段とのギャップに爆笑


 職場で誤変換メールを読んだというセガの担当者。同僚がいるなかで思わず声を上げて笑ってしまったそうです。

 「常に洗いたてのシャツのように折り目正しい方なので、これは狙ったわけではなく誤変換だなと思いました。普段とのギャップに爆笑してしまいました」

 投稿が盛り上がったことについては「私も誤変換メールを送って滝のような汗をかいた経験があるので、柔軟に着地できてよかったです」と話します。

 送り主である花王の担当者はこう言います。

 「パソコンを代えたら油断禁物ですし、メールを送る前に見返すことも大切です。今回はフォロワーさんから『朝から元気出た』と言ってもらえたので助かりました。私の恥ずかしい気持ちを洗い流してくれたセガさんには、お洗濯達人の称号を差し上げたいです」

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