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段ボールが「猫の家」に変身! 猫砂の梱包資材、廃棄から有効活用へ
ホームセンター「カインズ」で販売されている猫砂。この商品の梱包用段ボールが、ネット上で注目を集めています。
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ホームセンター「カインズ」で販売されている猫砂。この商品の梱包用段ボールが、ネット上で注目を集めています。
ホームセンター「カインズ」で販売されている猫砂。この商品の梱包用段ボールが、ネット上で注目を集めています。窓やドアが描かれている部分をカッターで切ることで「猫の家」として使えるのです。お店で廃棄されていた段ボールに一工夫加えることで有効活用できただけでなく、段ボール欲しさにケース買いする人が増え、売れ行きも4倍になったそうです。担当者に話を聞きました。
カインズのオリジナルブランド「Pet'sOne」の猫砂。袋単位でも販売していますが、店によっては段ボールに入ったケース単位で販売しているところもあります。
話題になっているのは、ケース単位で購入したときの段ボールです。側面にはドアや窓などが描かれていて、カッターなどで切ることで猫の家として使うことができます。
ツイッター上で紹介されると、「買うしかない」「猫って段ボール好きだよね」といったコメントが寄せられています。
どういった経緯で始まったのか? カインズ商品本部ペット部のバイヤー・蕪木喜博さんに話を聞きました。
――段ボールが猫の家になる商品は何種類ありますか
弊社オリジナルの猫砂シリーズ3種類です。紙製、おから、ひのきでそれぞれ段ボールのデザインが異なります。
――数量や販売時期を限定した商品なのでしょうか
2017年7月からケースで販売していますが、数量限定ではありません。袋単位については全店で販売していますが、ケース販売は150店前後です。
――猫の家になる仕掛けを思いついたきっかけは
もともと猫砂は大量に売れる商品で、1人のお客様がまとめて複数個をお買い上げされます。店舗で段ボールから出して個別に陳列して販売することがほとんどでしたが、大量に廃棄される段ボールを活用できないかと考え、お客様が喜んでもらえるように自宅で再利用してもらえる機能とデザインにしました。
――デザインするにあたって工夫した点は
キャットハウスとして使えるように、ドアや窓をカッターで切って猫が自由に出入り出来るデザインにしました。床面に爪とぎをセットすれば爪とぎハウスとして使うことも出来ます。
キャットハウスとして使用するのに大きさが適正か、箱の強度や耐久性に問題がないか、をしっかり検討しました。爪とぎが入るサイズに底面を変更するにあたって、肝心の猫が興味を持ってくれるかもテストしました。
――お客さんからの反応は
この仕様にしてケース販売をアピールしたところ、販売実績が400%と飛躍的に伸びました。また、ユーザーからも使用例をSNSで投稿いただいており好評です。
――話題になったことについては
梱包資材として廃棄処分されていた段ボールの役に立つ利用方法を提案したことで、エコロジーにもつながりました。ユーザーにとっては、キャットハウスが金銭の負担なく手に入り、愛猫が隠れ家でくつろぐ姿を見る喜びがあり、ペットとのコミュニケーションが図れるというメリットがあります。
それらのコンセプトがお客様に伝わり、支持していただけたことがとても光栄です。これからもペットも飼い主様も「嬉しい」商品開発に努めていきます。
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