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たけのこの里を放置したら…驚きのパロディ作品、作者は現役美術教師
お菓子の「たけのこの里」を箱のまま放置していたら、パッケージを突き破って竹が生えてきた?
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お菓子の「たけのこの里」を箱のまま放置していたら、パッケージを突き破って竹が生えてきた?
お菓子の「たけのこの里」を箱のまま放置していたら、パッケージを突き破って竹が生えてきた――。紙粘土で作られたそんなパロディ作品が、ネット上で注目を集めています。制作したのは高知県在住の美術教師です。自らの経験をもとに「楽しければ上手くなる。好きなことを仕事にしなくてもきっと役立つ」と生徒たちに伝えているそうです。詳しく話を聞きました。
話題になっているのは「竹になっちゃった たけのこの里」。たけのこの里のパッケージに穴が3カ所あいていて、その下から竹が生えています。
お菓子のたけのこが成長して竹になったらこうなる、というイメージで制作されたパロディ作品。割り箸に紙粘土をつけて、木工用ボンドに茶と黒色の絵の具を混ぜたものを塗って作られています。
ツイッター上では「たけのこの里に生命を与えたのでは」「キノコも成長してくれないかな」といったコメントが寄せられています。
制作したのは、高知県に住む美術教師の橋村政海さん(58)。大学時代にデザインを専攻した経験をいかし、器用な手先で作ったものです。
「実は、この作品は数年前に作ってツイッター投稿したものなんです。プロフィール欄に『画像は保存や転送など自由です』と書いているのですが、こうして時々見つけた方が拡散してくださるんです」
この作品以外にも橋村さんは、長さが通常品の5倍ほどある「たけのこの里ロング」や、本物のタケノコをチョコでコーティングした「たけのこの里ジャンボ」、きのこの山とたけのこの里を合体させた「たきのこの山里」、毒キノコの「べにてんぐたけの山」、オリジナルの「えりんぎの丘」なども制作しています。
つい先日は、大阪で開催されたイベントにこれらのパロディ作品やオリジナル作品を出展。その中でも「竹になっちゃった たけのこの里」は特に人気だったそうです。
中学時代から漫画を描き続け、いずれ漫画家になりたいと思っていた橋村さん。
描いた漫画の持ち込みなどもしましたが、大学を卒業するにあたって漫画家として生きていく自信が半分ぐらいしかなく、教職にも興味があったため、教師になる道を選びました。
その後も漫画を描き続け、仲間とグループ展を開催したり、子ども向けの漫画教室を開いたり、漫画教材を作ったり、といった活動を続けています。
休日や仕事を終えた後の時間を使っての制作活動。そのことが、小中学校で美術教師として教壇に立つ際にフィードバックされているといいます。
「小中学生のころって、周りが上手く見えて絵を描かなくなるじゃないですか。そんな時は今の自分をふまえて、こう言うんです。『大事なのは楽しかったかどうか。楽しければ上手になる。たとえ好きなことを仕事にしなくても、生活の中で役立つことはきっとあるよ』って」
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