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「猫の型抜きバウム」可愛すぎ! 猫好きが企画押し通して人気商品に
バウムクーヘンを猫のシルエットに合わせて切り取ったお菓子が、ネット上で注目を集めています。

猫のシルエットに合わせて切り取って食べるバウムクーヘンが、ネット上で注目を集めています。2月22日の「猫の日」に合わせて限定発売したところ好評で、現在は定番商品に。猫好きの企画担当者が「新幹線開通で和のイメージが強くなった石川に、名物の洋菓子を」と考案しました。完成までの経緯を取材しました。

ツイッターで話題に
石川県内に8店舗を構える洋菓子工房ぶどうの木。こちらで販売されている「にゃんこのバウム」がツイッター上で話題になっています。
9層の四角いバウムクーヘンを、猫のシルエットに合わせて切り取ったお菓子で、食べる前に自分で猫の部分を型抜きできるようになっており、「めっちゃ気になる」「ひたすら食べたい」といったコメントが寄せられています。

細かな公式設定まで
ぶどうの木のホームページでは、このお菓子の猫に関する設定が以下のように記されています。
ある家ではミケ、ある家ではノラ、また別の家ではポチ、と呼ばれ、それぞれの家で飼いネコのような扱いを受けつつ、各家庭を往来する自由猫でありながら、巷の猫たちからは「トラ」と呼ばれ一目置かれる存在である。
今となっては「仏のトラ」とも呼ばれる彼であるが、今日に至るまで、トラは日本海の荒波にもまれるような苦難を乗り越えてきたのだった!!
そんなトラが金沢の街をみおろしながら自分の過去を追憶する……。トラのほろ苦い過去と、それをのりこえて強く豊かに生きる姿を、ほろ苦くもふくよかな能登塩キャラメル味で表現しました。
ぶどうの木自慢のキャラメルソースに能登塩は「わじまの海塩」を使用。ほんのりほろにがなバウムは、金沢育ちのにゃんこ「トラ」のキュートな後姿が隠れています。
1個389円(税込み)

企画者に聞きました
にゃんこのバウムを考案したのは、商品企画室の池田薫さん。幼い頃から猫と一緒に暮らしてきた大の猫好きです。
「2月22日の猫の日に合わせて企画しました。北陸新幹線開通で和のイメージが強くなった石川ですが、名物となる洋菓子を作りたいと思ったんです」
一部の反対の声を押しのけて限定販売したところ結果は大好評。ゴールデンウィーク前ごろから定番商品として店頭に並ぶようになりました。
デパートなどからも引き合いがありますが、大量生産する設備が整っていないため自社の県内8店舗のみの販売になっています。

後ろ姿にした理由は
なぜ、トラは後ろ姿なのか? この点については「丸みのある背中が醸し出すストーリーを想像して、思い思いに楽しんでいただきたいので、あえてそうしました」とのこと。
型抜きのようにして自分で外す仕組みも、お客さんに楽しんでもらいという狙いです。
話題になったことについて、池田さんはこう話します。
「見た目もそうですが、味にも自信があります。金沢にお越しの際は、ぜひお試しください」

◇ ◇ ◇
「にゃんこのバウム」は原材料などを見直して9月20日にリニューアル予定。また、姉妹品として「にゃんこのサブレ in Kanazawa」(税込み1枚195円、3枚648円)も同日に発売されます。