
今回の登場人物
夕永俊介
企画部所属の30歳。鋭い視点の持ち主でデータ分析やコンセプトデザインが得意分野。趣味はひとりキャンプと植物画。
菅原数臣
37歳の事業推進部部長。経理担当として経験豊富なうえ、ソフトウェア分野にも精通。趣味は数学、ミルクパズル、資産運用。
菱乃木賢悟
事業推進部所属の32歳。新たな価値とガジェットを創造し続ける天才肌のメカニック。趣味は工作と家電新製品チェック。

最近ビジネス系の雑誌でも話題になることが多く、企業に勤めるビジネスマンであれば本気度の高低はともかくとして、一度は考えたことはあるのではないでしょうか。
収入だけでなく、副業を通して得られる経験を目的として始める人もいるようです。
菱乃木
夕永
ただ、やはりメリットもデメリットもあるのが実態ですよね。
菅原
ふむ、では今回は前回に引き続き副業についてもう少し掘り下げた話を伺ってみましょうか。

「楽しい」を原動力に
夕永
前回、副業の種類や基本的な考え方を教えていただいたので、今回はもう一歩踏み込んだお話が伺いたいのですが。
戸田
戸田
特に「雇われない副業」の場合、その選択肢は多岐にわたります。
戸田
菱乃木
せっかく副業はじめるなら、楽しくできることじゃないとツライよね!
戸田
まさにおすすめなのが「楽しい」と感じられるものを選ぶことです。
具体的には、「1日中やっていても飽きないもの」「子供の頃にはまっていたもの」を思い浮かべてもらうといいでしょう。
菅原
戸田
夕永
戸田
副業を始めようと検討する際の動機の一つが「収入」であることは多いと思いますし、それ自体は決して悪いことではありません。
戸田
菱乃木
収入を目標にしても、続けないと結局ダメになっちゃうもんね。

菅原
戸田
言い換えると「何をいくらで売るか?」「人の役に立つか?」という点です。
夕永
どういったものに可能性があるのでしょうか?
戸田
過去に私がアドバイスをした人の中でも、「普段、海に行けないビジネスパーソン」に向けた「都内の会議室で行うサーフィン教室」などターゲット明確にしたアイデアで成功した人はたくさんいます。
菅原
戸田
菱乃木
副業だからこそ「楽しい」を大事にしよう!
「ブサイクスタート」でまずは始める
夕永
戸田
スタンダードなケースですと、「知ってもらう」ためにSNSやブログ等で自分の活動を発信していき、「ほしがってもらう」ためにその内容をブラッシュアップしていくという流れです。
菅原
菱乃木
シンプルに「こんな楽しいコトはじめたよ!」って言えばいいとボクは思うな!
戸田
自分の楽しいと思えるもので仕事が決まったら、まずは何でもいいので「知ってもらう」活動を始めてみましょう。

夕永
戸田
夕永
自分が提供するのがお金をいただけるほどのスキルや知識といえるかどうか……
戸田
正確に言うと、自分の教えられないレベルで体現しようとするからこのようになるのであって、自分が教えられるレベルで設定をすればいいだけの話なのです。
菅原
こちらも例があれば伺いたいです。
戸田
世の中の英語を勉強する人が全員TOEICの満点を目指しているわけではないので、発信の仕方次第で市場は無限に存在することになります。
菱乃木
たしかにニッチでも需要があればアリだよ!
戸田
私はこれを「ブサイクスタート」と呼んでいます。完璧に整うのを待ってから始められる人はほとんどいません。

夕永
戸田
経験上、方向転換をすること=「ゼロスタート」と感じる人が多いですが、決してそうではありません。
ダメだった経験の上に次の新しい方向性があるので、それは前進です。
菅原
戸田
本業は辛い状況でも逃げられないことが多いですが、副業は楽しいことだけを選択することができます。
菱乃木
なんだか面白くなりそうな気がしてきたよ!
戸田
夕永
