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#43 城崎広告「会社員のモヤモヤ」

「ブサイク」でも始めるのが副業のコツ! 会議室に海?楽しさ重視で

目次

サラリーマンの日々をキャラ化した「城崎広告」のメンバーが日頃感じている疑問を、withnews編集部がフカボリ取材する「会社員のモヤモヤ」。42回目は「副業の始め方」についてです。
城崎広告
【PR】進む「障害開示」研究 心のバリアフリーを進めるために大事なこと

今回の登場人物

夕永俊介
企画部所属の30歳。鋭い視点の持ち主でデータ分析やコンセプトデザインが得意分野。趣味はひとりキャンプと植物画。

 

菅原数臣
37歳の事業推進部部長。経理担当として経験豊富なうえ、ソフトウェア分野にも精通。趣味は数学、ミルクパズル、資産運用。

 

菱乃木賢悟
事業推進部所属の32歳。新たな価値とガジェットを創造し続ける天才肌のメカニック。趣味は工作と家電新製品チェック。

 あなたは副業を考えたことはありますか?
 最近ビジネス系の雑誌でも話題になることが多く、企業に勤めるビジネスマンであれば本気度の高低はともかくとして、一度は考えたことはあるのではないでしょうか。
 収入だけでなく、副業を通して得られる経験を目的として始める人もいるようです。

 

菱乃木

前回いろいろ話がきけたおかげで、副業に興味がわいてきたよ!

 

夕永

賢悟さんは売れそうなスキルと知識が豊富ですしね。
ただ、やはりメリットもデメリットもあるのが実態ですよね。

 

菅原

夕永君にも可能性はあると思いますよ。
ふむ、では今回は前回に引き続き副業についてもう少し掘り下げた話を伺ってみましょうか。
今回はそんな副業をどのように始めたらいいのかを、約300名人以上の趣味起業家を育て、現在は全国でのセミナー、講演活動のほか、数々の講座でさらに趣味起業家を育て続ける(社)全日本趣味起業協会で代表理事を務める戸田充広さんに話を聞きました。
戸田充広さん
 

「楽しい」を原動力に

 

夕永

改めてよろしくお願いします。
前回、副業の種類や基本的な考え方を教えていただいたので、今回はもう一歩踏み込んだお話が伺いたいのですが。

 

戸田

ぜひ!よろしくお願いします!

 

戸田

現代においては、趣味、スキルなど何でも仕事になり得ます。
特に「雇われない副業」の場合、その選択肢は多岐にわたります。

 

戸田

では、無限にある仕事の中から、どうやって自分に合った副業を選べば良いのでしょうか?

 

菱乃木

うーん、ボクならやっぱり、面白いコトか楽しいコトかな!
せっかく副業はじめるなら、楽しくできることじゃないとツライよね!

 

戸田

いいですね!!
まさにおすすめなのが「楽しい」と感じられるものを選ぶことです。
具体的には、「1日中やっていても飽きないもの」「子供の頃にはまっていたもの」を思い浮かべてもらうといいでしょう。

 

菅原

まさしく「好き」を仕事にする方法を考えるということですね。。

 

戸田

実際に「副業をしたいけど、何が良いか分からない」と相談にくる人にも同様のアドバイスをしています。

 

夕永

賢悟さんもそういった観点で考えているようですが「楽しい」と感じることを選ぶべき理由はなんでしょうか?

 

戸田

非常に単純で「続けられる」からです。
副業を始めようと検討する際の動機の一つが「収入」であることは多いと思いますし、それ自体は決して悪いことではありません。

 

戸田

しかしながら、「収入」だけを目的として着手すると、思ったよりも稼げなかったときに挫けてしまう傾向があります。

 

菱乃木

大賛成!
収入を目標にしても、続けないと結局ダメになっちゃうもんね。

 

菅原

いざ副業の種類を選んだら、次に考えるべきポイントはなんでしょうか?

 

戸田

いくつかの候補がピックアップできたら、続いて「キャッシュポイント」が作れそうかどうか?という点も加味して検討してみましょう。
言い換えると「何をいくらで売るか?」「人の役に立つか?」という点です。

 

夕永

それがお金になるかどうか、売れるか、という点ですね。
どういったものに可能性があるのでしょうか?

 

戸田

誰かの悩みを解決できるものや、同業者が少ないものは非常に強いです。
過去に私がアドバイスをした人の中でも、「普段、海に行けないビジネスパーソン」に向けた「都内の会議室で行うサーフィン教室」などターゲット明確にしたアイデアで成功した人はたくさんいます。

 

菅原

小規模で始められる副業だからこそ、ニッチなニーズを狙うことも戦略となりうるんですね。

 

戸田

ただ、忘れないでもらいたいのがあくまで判断に迷ったら「楽しい」か「楽しくない」かで判断するということです。

 

菱乃木

うんうん!
副業だからこそ「楽しい」を大事にしよう!

「ブサイクスタート」でまずは始める

 

夕永

キャッシュポイントを考えると、「雇われない」副業をはじめるにはマーケティングや経営の視点が必要そうですね。

 

戸田

雇われない副業で商品やサービスを提供する際に必要な要素が、「知ってもらう」「ほしがってもらう」の2点です。
スタンダードなケースですと、「知ってもらう」ためにSNSやブログ等で自分の活動を発信していき、「ほしがってもらう」ためにその内容をブラッシュアップしていくという流れです。

 

菅原

夕永君も指摘したマーケティング的な視点ですね。顧客をつかむ第一歩は、サービスや商品の認知を獲得する必要があるということでしょうか。

 

菱乃木

2人とも考えすぎて楽しくなくなってない?
シンプルに「こんな楽しいコトはじめたよ!」って言えばいいとボクは思うな!

 

戸田

その調子です!
自分の楽しいと思えるもので仕事が決まったら、まずは何でもいいので「知ってもらう」活動を始めてみましょう。

 

夕永

はい、少し肩の力を抜いて、身近なところから知ってもらうのがいいかもしれませんね。しかし、身近なところといっても、広告宣伝であることは代わりありませんよね……?

 

戸田

その際によく相談されるのが「まだ教えられるレベルではない…」といった悩みです。

 

夕永

はい、おれもまさにそこが気になっていました。
自分が提供するのがお金をいただけるほどのスキルや知識といえるかどうか……

 

戸田

結論から言うと、これは全く気にする必要がありません。
正確に言うと、自分の教えられないレベルで体現しようとするからこのようになるのであって、自分が教えられるレベルで設定をすればいいだけの話なのです。

 

菅原

提供するサービス、商品を背伸びせずに設定するということでしょうか?
こちらも例があれば伺いたいです。

 

戸田

例えば英語であれば「TOEIC 500点を目指す人向け」といった形でターゲットと自分のコンテンツのレベルを設定すればいいのです。
世の中の英語を勉強する人が全員TOEICの満点を目指しているわけではないので、発信の仕方次第で市場は無限に存在することになります。

 

菱乃木

初心者向け、はじめてさん向けに割り切っちゃうんだね!
たしかにニッチでも需要があればアリだよ!

 

戸田

ここで大切なのは、整っていなくてもまず「始めてみる」ことです。
私はこれを「ブサイクスタート」と呼んでいます。完璧に整うのを待ってから始められる人はほとんどいません。

 

夕永

「ブサイクスタート」ですか……そうですね、たしかに最初から万全を目指すのは現実的ではなさそうです。

 

戸田

最後にやってみて、だめだったり、楽しくなくなったりしたらすぐに方向転換することをおすすめしています。
経験上、方向転換をすること=「ゼロスタート」と感じる人が多いですが、決してそうではありません。
ダメだった経験の上に次の新しい方向性があるので、それは前進です。

 

菅原

大切なアドバイスですね。経験を重ね、現状に固執することなく柔軟に変化していく。副業に限らず、本業でも心にとめておきたいと思います。

 

戸田

重ねてになりますが、迷ったら「楽しい方」で判断してください。
本業は辛い状況でも逃げられないことが多いですが、副業は楽しいことだけを選択することができます。

 

菱乃木

トライアンドエラーやりたい放題が副業だよね! 
なんだか面白くなりそうな気がしてきたよ!

 

戸田

副業の選択によって、あなたの人生に新しい感覚が加わることを願っています。

 

夕永

2回にわたり、ありがとうございました。

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