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IT・科学

ノンスタ石田「1日1万いいね」驚異のツイッター運用を本人に直撃

「1日1万いいね」を公言しているお笑いコンビ「NON STYLE」の石田明さん
「1日1万いいね」を公言しているお笑いコンビ「NON STYLE」の石田明さん

目次

 お笑いコンビ「NON STYLE」の石田明さんは、たった1年でツイッターのフォロワーを18万から95万に増やしました。普段から「1日1万いいねを目標」にしていると公言。「相方の井上はフォローはしない」。「いいねがつかなそうな投稿をするときはアクセスポイントを変える」。いったいどんな運用をしているのか。石田さん本人に直撃しました。(ライター・砂流恵介)

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キッカケは相方「井上を超してやろうと思った」

ーーなぜフォロワーを増やそうと思ったのでしょうか?

キッカケは、「彼氏とデートなうに使っていいよ」が流行り始めたときに、井上がその投稿をしていて、それに「「あの日以来、ニートなう」の間違いでは?」と噛みついたことです。



それが評価されて井上の投稿よりもバズったみたいな感じになったんです。でも、気持ちとしては「井上をいじってRTとかいいねされるとか、別に本望じゃないねんな」という感じで。

ただ、これだけの人に見てもらえるというのがわかったときに「今まで逃げてたな」と思ったんです。僕は、それまでTwitterはブログの更新を知らせるためのツールとしか使っていなかったので、やるだけやってフォロワーを増やそうと決めました。

あと、井上に偉そうにされるのも「嫌やねんな」というのもあって。あいつ、「俺はもう100万フォロワーいるんで」みたいなことをやたら言うんですよ。僕はそのころ18万フォロワーくらしかいなかったから「井上を超えてやろう」と。

それで立てた目標が「1日1万いいね」です。1万いいねにしたのは、スマホでTwitterを見ているときに、1万を超えると「1.5万件のいいね」みたいに“万”と表記されるのがいいなと思っていたので、あれをしたいと思ったからですね。

フォロワーを増やそうと思ったキッカケを語る石田さん
フォロワーを増やそうと思ったキッカケを語る石田さん

6月の平均いいね数は2万以上、最大いいねは25万

ーー石田さんが6月にツイートした投稿の平均値などを整理してみました(6月28日現在)。改めて数字をご覧になってみていかがでしょうか?

こうやって数字にしてもらうと、いや、僕、すごいっすね。

石田さんの6月1日から6月28日までの投稿
石田さんの6月1日から6月28日までの投稿

ーーひとつの投稿が何万RTや何万いいねされることはあるかもしれませんが、平均のいいね数が2万を超えるというのは本当にすごいと思います。石田さんの投稿は、なぜこれほどいいねがつくのでしょうか?

NON STYLEの知名度によるものもありますが、1日1万いいねを目標にしていることが大きいですね。「これは、いいねつかへんやろうな」というのは投稿しないですし、いいねがつかなそうな投稿をするときはアクセスポイントを変えています。


ーーアクセスポイントを変えるというのは?

告知的な投稿とか、偏り過ぎているもの、僕の場合はけん玉の投稿とかって、いいねがつかないんです。「けん玉をやります。技はこれです」と投稿したって、けん玉が好きな人しか見てくれない。



そういう偏り過ぎているものは、「涼し気な自然と爽快なけん玉をどうぞ」みたいな感じではずすと、ネタっぽく思ってもらえる。

ライブの告知も普通に投稿すると、ライブに興味がある人にしかささらないので、「つかみシリーズ」というシリーズにして、漫才風の投稿にチラシを貼りつけています。



今ルミネtheよしもとでやってるファミリー向けのエンタメ演劇「ももたろう」の投稿もそうですね。

僕は脚本主演をやっているのですが、そういった情報ではなく「井上よりイキっている」というコメントではずしています。



ーー日常的な投稿がどこかクスっと笑えるものが多いのも、アクセスポイントを変えているってことなんですか?

そうですね。SNSって日常の投稿があふれかえっているので、「おぉ!」と思わせるほどの日常とか、面白いとかじゃないと反応してもらえないと思うんです。

「おぉ!」と思わせるものって、例えば僕らだと芸能人とご飯に行ったとか、芸能人同士の絡みがわかりやすいですが、それでいいねを増やすことに僕はあんまり興味はないです。

だから、僕は面白いでひっかかるように日常もネタっぽく投稿しています。



ーーほかにも意識されていることはありますか?

共感ですね。僕はもともと世の中に出ていっている分、共感されやすいというのはそもそもありますが、共感できる題材で投稿しています。子育てとかもそうですし、井上の投稿に噛みついたものがいいねが多いのも、井上の気持ち悪さをみんなが分かっているから、同調したくなるんだと思います。


ーーなるほど。めちゃくちゃ考えられて投稿されているんですね。

考えています。僕の投稿で、一人でも嫌な気持ちになるのは嫌ですしね。でも、全員が嫌な気がしないというのは不可能なんで、なるべく嫌な気持ちにならないように、めちゃくちゃ言葉は選んでいます。

意識しているのは「共感」という石田さん
意識しているのは「共感」という石田さん

相方をフォローしていない理由

ーー石田さんは相方の井上さんをフォローされていないですよね。何か理由があるんでしょうか?

「井上のことをフォローしていない」っていうボケです。「石田、フォローしてないのに井上の投稿見てるやん」「フォローしてないのにめっちゃ食いつくやん」って、ふつふつ面白くなってくるというか。


ーーボケだったんですね。

フォローしていないことでいろいろ想像できたり、「フォローしたらいいのに」みたいな話も生まれます。話題を置いている感じですね。あとは距離感というか。

NON STYLEのファンは僕が井上のことをフォローしていたら嫌だと思うでしょうし、井上が僕のことをフォローしていないのも嫌だと思うんです。


ーー なるほど。これはお互いが話をされて決めたことなんですか?

違います。僕と井上の関係性というか距離感から自然とそうなっている感じですね。そういった話で言うと、井上が僕が噛みついたことに何も返さないんですが、これもすごくいいと思っています。

僕が噛みついたところで終わるからいいんです。コンビとしてはこれがいいと思っています。トークライブとかで、「いや、お前返せや」と二次利用もできますし、リプライとかの応酬でじゃれても面白くないというか、尻すぼみで終わってしまうので。

石田さんは、相方の井上さんをフォローしていない
石田さんは、相方の井上さんをフォローしていない

つくりものではなく本来の自分で

ーー今、インフルエンサーやフリーランスが注目されていてSNSでの発信が今まで以上に重要になっています。インフルエンサーやフリーランスも含めて、普通の人がSNSで発信をするのを見ていて何か感じることはありますか?

SNSを見ていいてよく思うのは「こう思われたい」が強すぎるのでは、ということです。すごく面白いことを言っているのに、その面白い投稿をしている自分にスポットが当たっているというか。

あと「つくりものの自分を見せたい」とか、つくった自分を表現しようとしているようにも見えます。もっと本来の自分でいいと思うんです。人間性を見せるべきだと思うんですけど、その人間性が、つくられたものだと無理になってくる。

僕も芸人をやりはじめた当初は面白い自分を見せようとして、めちゃくちゃ頑張っていました。でも、ブラックマヨネーズの吉田さんに言われたんです。

「石田は、おもろい話しようとしすぎやねん。万人がこれで面白いと思うであろうことしかしゃべってへんから、見てておもんないねん。石田は面白い人やから、石田が面白いと感じたことをしゃべればええねん。ほな、その事柄に、お前という人格が乗ってるから。面白いことを言うだけは、お前じゃなくてもできんねん」

それから、自分という人間で勝負するようになって、ちゃんと人に話を聞いてもらえるようになりました。

面白いことを感じたことを言うって、うるさくないし、恩着せがましくもない。なにを話してもいいんで、めちゃくちゃ楽にもなりました。だから、つくりものの自分ではなくて、本来の自分で発信したらいいんじゃないかと思います。

「もっと本来の自分でいいと思うんです」と語る石田さん
「もっと本来の自分でいいと思うんです」と語る石田さん

新しい目標「1億インプレッション」

ーーTwitterには、自身のアカウントのアナリティクスが見れる機能があるんですが、最後に、そちらを見せていただくことはできますでしょうか?

そんな機能があるんですね。ちょっと待ってください……

石田さんのTwitterの分析画面に並んだ「とんでもない数字」
石田さんのTwitterの分析画面に並んだ「とんでもない数字」

ーーツイートインプレッションが約1億……。プロフィールも800万回見られています。

おぉ、そんなに見られてるんですね。次の目標ができました!

そのツイートインプレッションってのを1億超えます。そしたら、井上も偉そうに言ってこなくなるでしょうし(笑)

【関連リンク】「NON STYLE」石田明さんのTwitter

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