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連載

#40 城崎広告「会社員のモヤモヤ」

アイスって会社で食べて良い? 基本は…グミやチョコと何が違うの!

サラリーマンの日々をキャラ化した「城崎広告」のメンバーが日頃感じている疑問を、withnews編集部がフカボリ取材する「会社員のモヤモヤ」。39回目は「職場でのアイスクリーム」についてです。
城崎広告
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今回の登場人物

大神勇人
営業部所属の24歳。物怖じせずに相手の懐に飛び込む姿勢とフットワークの軽さが自慢。趣味はカラオケと祭。

 

千歳原教次
40歳の営業部部長。経験豊富で、他人に厳しく自分にはより一層厳しい。趣味はオーディオとバイク。

 

朝日奈彬
営業部所属の28歳。高いコミュニケーション能力とポジティブシンキングが長所。趣味はテニス、スキー、サーフィン、ランニング。

 暑い日は、やっぱり冷たいものがおいしいですよね。オフィスでも、普段はホットで飲んでいるコーヒーをアイスコーヒーにすることがあるのではないでしょうか?
 同じ感覚で、普段食べているおやつが冷たくなるのってどうなんでしょうか?
 チョコレートやせんべいはよく見かける気がしますが、アイスクリームって「あり」ですかね?
 同じ「おやつ」というくくりで言うと、問題はないように感じつつも、見慣れていないこともあり、OKとも言いにくい感じがします。
 

 

大神

アイス……やっぱりダメっすかね……?

 

千歳原

昼休憩ならまだしも、仕事中となると俺は正直引っかかるぞ。

 

朝日奈

おやつの一種だとは思うけど……
うーん、食べたくなる気持ちはわかるなぁ。

 

大神

うち、仕事中のおやつ自体は結構アリっすよね。

 

千歳原

客先に迷惑をかけないよう意識していれば、作業効率アップにも有効だと菅原が認めているな。俺もそれ自体に異論はない。

 

朝日奈

アイスか……それじゃ、今回は職場のおやつでアイスはありかなしか、これを取材してもらいませんか?
 職場でアイスはありかなしか。マナー講師や秘書検定面接官を務める杉本直鴻さんに聞いてみました。。
 
杉本直鴻さん
 

アイスクリームは「おやつ」であり「デザート」

 

千歳原

杉本さん、よろしくお願いします。

 

大神

さっそくなんすけど、職場でおやつにアイスってありっすか?

 

杉本

よろしくお願いします!

 

杉本

職場で食べるアイスクリームは、「おやつ」の部類に入ると思います。
そもそも、おやつについてが就業規則などで明確に定められてはいないケースが多いため、食べている人がいたりいなかったりして、考え方も個人によって様々なこともあり、良くも悪くもグレーの状態の会社が多いのではないかと思います。

 

朝日奈

城崎広告では仕事に支障がないように気をつけていればおやつはOKになってます。
でも、はっきりしていない職場も多そうですよね。

 

杉本

では、ビジネスシーンにおける「おやつ」はOKなのでしょうか?
少し堅い回答になりますが、基本的にNGです。

 

千歳原

なるほど、やはりそうですよね。

 

大神

き、厳しいんすね……

 

杉本

極端な例で言いますと、外部の会社に訪問した際、おやつが広げ放題の会社とそうではない会社があったとしたら、どちらの方が信頼できるように映るでしょうか?

 

杉本

そういったことは気にしないという人もいると思いますが、まだ気にする人や企業の方が多いと思います。

 

朝日奈

たしかに、お客様の前で社員がおやつを食べているのは、マナー違反と言われても仕方ないですね……

 

杉本

とはいえ、完全に禁止してしまうのも時代に逆行しているように思われます。

 

千歳原

うちでも、むろん客前ではありえないが、おやつ自体は解禁されていますしね。

 

大神

うー、オレもお客さんのこと考えたら納得っすけど、社員だけの時はどうなんすかね?

 

杉本

 おやつが禁止の理由は大きく分けると「匂い」「音」「見た目」「時間」の4点で迷惑をかける可能性があるからです。

 

杉本

匂いと音はそのままですが、周りの人の集中をそいでしまう要因になりかねません。見た目はだらしなく見られてしまうことがあるので、注意したいという点です。

 

杉本

最後に時間ですが、10分程度であれば許容の範囲かと思いますが、それ以上だと、休憩時間以外は同僚からの心象があまり良くないでしょう。

 

朝日奈

「匂い」「音」「見た目」「時間」ですね。
たしかに、気配りとして大切なことばかりです。

 

杉本

逆に言うと、これらの点を配慮することができれば、ある程度は問題ないのではないかと思います。
業務時間中であれば、一口サイズのグミやチョコをさっと食べるのであれば大丈夫ではないでしょうか。

 

大神

俊介サンとか、チョコ常備してるっすけど、あれはアリってことっすね。
さすがっす。

 

杉本

また、しっかり時間が取れるのであれば、空いた会議室を使って同僚たちとおやつタイムを作ってしまうのも良いのではないかと思います。

 

千歳原

ああ。それで思い出したが、企画部ではブレインストーミング会議の時などは菓子を持ち込んで会議を盛り上げるそうだ。皆で菓子をつまむことで良いアイデアが生まれるらしい。

 

朝日奈

そういうおやつの食べ方はありですよね!

 

杉本

その際、アイスクリームに関しては追加で考慮してもらいたい点があります。
当たり前の話ですが、「溶けてしまう」という点です。PCに落としてしまうと、故障の原因になりますし、書類に落としてしまうと染みになってしまうことが多いため、クッキーやせんべい、チョコレートなどのお菓子に比べて配慮が必要です。

 

大神

そうっすね……溶けて汚したり壊したりしたら取り返しつかないっす。

 

杉本

そこまで配慮しなければいけないのであれば、いっそ禁止に…という声も聞こえてきそうですが、おやつにもたくさんのメリットがあります。

 

杉本

一番わかりやすいものであれば、リフレッシュになるという点ですが、個人的にはオフィスのコミュニケーションツールとして大変重要だと思っています。

 

朝日奈

さっきの企画部の例もその一つですよね。
コミュニケーションを活性化する潤滑剤になっていると思います。

 

杉本

会話のきっかけにもなりますし、「ありがとう」「ごめんなさい」などの感情を伝える際に橋渡し役を担ってくれることもあります。
おやつを互いに持って来るときはご当地ものや限定ものを選んだりしても、その人の個性が見えて楽しいですね。過去の経験からも意外なものほど喜んでもらえる記憶があります。

 

千歳原

たしかにな。俺が若い頃、営業部はいつも各地の土産菓子であふれていた。それらをつまみながらの情報交換は仕事にも役立つ有意義な時間だったと思います。

 

朝日奈

おやつを通じて会話が弾むと、職場の雰囲気もよくなりますよね!

 

杉本

配慮しなければいけない部分はありますが、アイスクリームをはじめオフィスでの「おやつ」をぜひうまく活用していってもらえればと考えております。

 

大神

うっす! ありがとうございました、おやつの注意点と活用法、肝に銘じるっす!

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