
今回の登場人物
大神勇人
営業部所属の24歳。物怖じせずに相手の懐に飛び込む姿勢とフットワークの軽さが自慢。趣味はカラオケと祭。
水上芳樹
企画部所属の33歳。妥協を許さぬ審美眼の持ち主で、広報やアートディレクションでも手腕を発揮。趣味はおうちエステと観劇。
千歳原教次
40歳の営業部部長。経験豊富で、他人に厳しく自分にはより一層厳しい。趣味はオーディオとバイク。

大神
水上

千歳原

無理して贈る必要は「ない」
大神
常見
一昔前までは、この季節になると上司や親族に、感謝の気持ちを物に代えてビールやゼリーの詰め合わせなどを贈っていました。
水上
常見
千歳原
常見
「気持ちはうれしいし、迷惑ではないんだけれど…」と、素直に喜んでもらえなかったことがありました。
大神
常見
水上
常見
千歳原
常見
常見
水上
お中元をいただいて家族で笑顔になったあの気持ち、贈り物自体のすばらしさは変わらないと思います。
大神
正直そこまでやるのはしんどいって人もいるんじゃないっすか?

常見
千歳原
あげるときは、「らしさ」と「プチサプライズ」を
常見
大神
よろしくお願いします!
常見
私は北海道出身なので、六花亭のお菓子や地元の水産食材の詰め合わせを贈ったり、石川県のUIターン応援団長なので、県内で有名な天狗ハムの詰め合わせを贈ったりします。
水上
「らしさ」のうかがえる贈り物なら、もらった相手も贈り主の気持ちを受け取りやすいですし、会話が弾むきっかけにもなりそうです。

常見
千歳原
様々な物があふれる現代だからこそ、愛着を持って受け取れる物の貴重さが際立つはずです。
常見
年配の方にあえて若者向けの物を贈ったり、逆に若い人に向けてトラディショナルな物を贈ったりといったイメージです。
大神
具体的に教えてください!
常見
そんな場面で、あえて定番を外した、小分けの食べ物だったり、季節限定の商品を選ぶというチョイスを相手に合わせてできると、喜んでもらえると思います。
水上
失礼がないように意識しつつも、贈り物だからこそできる遊びを大切にするということですね。
常見
千歳原
たしかに、自分では購入しないようなものであればあるほど、贈り物ならではの驚きと嬉しさを届けられるかもしれない。
常見
大神
せっかく贈るんだからいいリアクションもらえるようなものにしたいっす!
常見
千歳原
常見
ですが、自分にとって大切な人に、その人が喜んでくれそうなものを選んで渡しているのに、「つまらないもの」という言い方をするのは大変もったいないですし、楽しくないと思います。
水上
大神
千歳原
常見
水上
千歳原
大神
いろいろ教えてもらったおかげで、やる気でてきたところっすから!
常見陽平(つねみようへい)
千葉商科大学国際教養学部専任講師/いしかわUIターン応援団長
北海道札幌市出身。一橋大学商学部卒業。一橋大学大学院社会学研究科修士課程修了。リクルート、バンダイ、クオリティ・オブ・ライフ、フリーランス活動を経て2015年4月より千葉商科大学国際教養学部専任講師。
専攻は労働社会学。働き方をテーマに執筆、講演に没頭中。