地元
「西郷どん」見てもわからんよ!鹿児島火山灰あるある 克灰袋って?
NHK大河ドラマ「西郷どん」の舞台の鹿児島県には、住んでいる人しかわからない「地元あるある」があります。その筆頭格が「桜島」の火山灰です。勢いよく噴火する時、観光客は歓声をあげますが地元民が気にするのは「風向きどっちだ!」。高速道路の駐車場では、ナンバープレートを見なくても一発でわかるほどの「汚れ」。そんな火山灰について、新住民と地元民が語り合いました。
火山灰について語り合ったのは、鹿児島県の大学生で岡山県出身の「かぶ」と、生まれも育ちも鹿児島の「やなぎー」です。
かぶ
やなぎー
かぶ
やなぎー
かぶ
やなぎー
【ドカ灰】その名の通りドカッと火山灰が降るときに使われますが、日常生活に大きな影響を与える「やっかいなやつ」。「ドカ灰」になると交通や農業などで深刻な被害が発生することもあります。
かぶ
やなぎー
かぶ
やなぎー
【ロードスイーパー】正式名称は路面清掃車。鹿児島市内には約40台配備されている。ドカ灰の時など、降灰量の多い日には生活に支障をきたすため、道路を洗浄するため出動します。
かぶ
やなぎー
かぶ
【もう一つの鹿児島名物】観光県と言われる鹿児島には、黒豚やさつま揚げ、島津家の旧別邸「仙巌園」など見どころがたくさんあります。一方で、灰の日の傘やマスクなど、地元ならではの「もう一つの名物」も。中でも克灰袋(こくはいぶくろ)と呼ばれる、家の庭や駐車場などに積もった桜島の灰を捨てるための袋は、独特です。名前の由来は「灰に負けない、克(か)つ」という思いが込められています。
かぶ
やなぎー
かぶ
やなぎー
かぶ
やなぎー
かぶ
やなぎー
かぶ
やなぎー
かぶ
【車と火山灰】火山灰による汚れで悩ましいのが車。地元民の多くは、フロントガラスや車体が汚れたときには上から下に水をかけ、灰を流し落とします。ワイパーかけると傷がつくのでご注意を!
かぶ
やなぎー
かぶ
やなぎー
【灰雨】同じ雨でも灰を含んでいるかどうかは、鹿児島県民にとって重要です。灰を含んだ「灰雨」は、桜島の噴火により広い範囲の空気中に拡散した灰が雨に取り込まれ地上まで落下してきます。「灰雨」が服に付着すると繊維の奥まで入り込み服が汚れてしまいます。
かぶ
やなぎー
かぶ
やなぎー
かぶ
やなぎー
かぶ
【火山灰の活用】火山灰によって生まれる特産品もたくさんあります。鹿児島県内では、西郷さんの形をした置物や、アクセサリーなど、火山灰の特徴を生かした商品が多く売られています。「桜島灰干し弁当」は桜島の火山灰を使って熟成させる独自製法で調理した県産魚を使っており、2015年にあった「第11回九州駅弁グランプリ」の鹿児島地区代表に選ばれています。
やなぎー
かぶ
【桜島大根】平均的なサイズは胴回り約1メートル、重さ8キロほど。2003年に取れた重さ31.1キロ、胴回り1.19メートルのものが世界最大の大根としてギネスブックに登録された。大正時代は45キロのものが取れたという記録もあるという。
【桜島小みかん】直径わずか5センチ程度。重さは40~50グラム。普通のミカンに比べて一回り小さい。小粒ながら甘みと香りが強いのが特徴。実だけでなく、乾燥した果皮を刻んでうどんやそばの薬味に使ってもおいしい。400年以上前、薩摩藩主の島津義弘公が文禄・慶長の役の際に、朝鮮半島から持ち帰ったものが今に伝わったと言われている。
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