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なるほど、これはヤバい……「公文書」改ざんが招く「みんなの悲劇」

「公文書」改ざんが招く「みんなの悲劇」
「公文書」改ざんが招く「みんなの悲劇」

 役所の公文書をめぐる問題が後を絶ちません。公文書に関しては過去にも不祥事が起き、再発防止が言われました。そもそも、なんで公文書を書き換えるのが問題なのか? 何が公文書なのか? 公文書について超解説します。(朝日新聞記者・木村和規)

公文書が改ざんされると、どんな問題が?

 

木村和規記者

日本の政治の仕組みでは、みんなで役所の仕事をチェックしています。公文書は、役所の仕事に不正や無駄遣いがないかを確認するのに欠かせない、大事な資料なんです。

 

木村和規記者

都合よく公文書を隠したり内容を書き換えたりしては、役所はやりたい放題になり、誰も役所を信用できなくなってしまいます。
ところで公文書ってどんなもの?

 

木村和規記者

公文書管理法にはこうあります。

 

木村和規記者

「民主主義の根幹を支える国民共有の知的資源」

 

木村和規記者

つまり公文書は「国民」のもの。そして「将来」にも説明責任を果たすものなのです。
そんな法律あったんだ……

 

木村和規記者

2011年当時の福田康夫首相が法制化に動きました。

きっかけは、薬害肝炎の患者リストが何年も役所の倉庫に放置されていた問題でした。

 

木村和規記者

命に関わるリストのずさんな管理が批判を浴びたのです。
法律で決められていることは?

 

木村和規記者

公文書がどんな文書なのか。作り方、整理方法、保存期間も定めています。

 

木村和規記者

そして意思決定の過程や結果を記録します。

 

木村和規記者

これによって後から検証できるようにし、行政が適正に運営されるようにすることが狙いです。
問題が次々と出ています……。

 

木村和規記者

財務省は、森友学園との国有地取引について。文書を早々に「廃棄」し、検証ができなくなりました。

後には文書を改ざんしたことも判明しました。

 

木村和規記者

防衛省では「ない」として開示を拒んだ自衛隊の活動報告(日報)があったことが後に分かりました。
なぜそんなことに?

 

木村和規記者

不祥事から透けて見えたのは「文書は役所のもの」という間違った役所の姿勢です。

 

木村和規記者

都合が悪ければ、役所の判断で不正をして構わないという無責任な姿勢が浮き彫りになりました。

本来、公文書は、国民に説明責任を果たすため、役所が誠実につくるものなのです。
対策は進んでいるの?

 

木村和規記者

各役所は省庁ごとに定める文書管理規則を改め、4月から運用を始めています。

 

木村和規記者

保存期間を1年未満に設定できる文書を具体的に示し、重要な文書が安易に廃棄されないようにしました。

与野党でも、公文書管理法改正も視野に改善策の検討が進んでいます。
どうすればいいの……?

 

木村和規記者

どれだけ対策を進めても最初から役所自ら、うその文書を作れば意味はありません。

役所が毎日作る公文書は膨大で、全てをチェックすることはできないでしょう。

 

木村和規記者

公文書は何のためにあるのか。その理念を社会全体に根付かせる。

そんな意識改革が必要です。

【動画】そもそも公文書って何?改ざん問題を超解説

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