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連載

#30 城崎広告「会社員のモヤモヤ」

お弁当の写真、大事な書類見切れてない?オンオフ切り分けたSNS活用

目次

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 サラリーマンの日々をキャラ化した「城崎広告」のメンバーが日頃感じている疑問を、withnews編集部がフカボリ取材する「会社員のモヤモヤ」。29回目は「SNSの利用方法」についてです。
城崎広告

今回の登場人物

菱乃木賢悟
事業推進部所属の32歳。新たな価値とガジェットを創造し続ける天才肌のメカニック。趣味は工作と家電新製品チェック。

 

菅原数臣
37歳の事業推進部部長。経理担当として経験豊富なうえ、ソフトウェア分野にも精通。趣味は数学、ミルクパズル、資産運用。

 

倉知蓮
事業推進部所属の26歳。独特のセンスを発揮するビジュアルデザイナー。趣味はネットサーフィンとアイドル。

 

菱乃木

れんれんってば、こんなにスゴいアカウント持ってたんだね!

 

菅原

若者の流行に関する倉知君のアンテナの高さは社内でも群を抜いています。やはりSNSに関するリテラシーの高さが効いているのでしょうか。

 

倉知

いや、あの……えーと……

 

菅原

この機会につながらせていただき、いろいろと勉強させてください。

 

菱乃木

ヨロシクね!

 

倉知

そ、それは……

 

倉知

そうだ、おれなんかより専門家の意見をきいてみませんか?
 いろいろな人と手軽につながれて、情報共有が簡単にできる利点がある反面、発信した情報が炎上するといったリスクも…あなたはSNSとどのように付き合っていますか?
今回は社会人としてSNSを利用する際の注意点やおすすめの利用方法について、iPhone、Android、SNS、Webサービスなど、身近なITに関する記事を執筆するITジャーナリストの鈴木朋子さんに話をききました。
鈴木 朋子さん
 

最低限のルールを守り、リスク回避する

 

菅原

鈴木さん、本日はよろしくご教授のほどお願いいたします。

 

鈴木

はい!よろしくお願いします!

 

鈴木

早速ですが、社会人としてSNSを利用するにあたり、まず大前提として、仕事に悪い影響を与えないという点について配慮するようにしましょう。

 

菱乃木

仕事に影響って、具体的にはどういうことなのかな?

 

倉知

それはその、情報セキュリティとか、炎上対策とか、ですかね……?

 

鈴木

まず確認したいのは、会社としてのガイドラインです。

 

鈴木

そこまで細かい内容まで規定はしていないかもしれませんが、抵触するようなことのないように気を付けたいものです。

 

菱乃木

あれ、うちってガイドラインってあったっけ?

 

菅原

賢悟くん、もちろんあります。
むしろ、チアリング社員を意識した業務連絡等をTwitterの公式アカウントで展開していますから、必ず把握していただく必要があります。

 

鈴木

 

鈴木

また、よくあるケースとしては、意図しない情報漏洩です。

 

倉知

意図しない……? ああ、映り込みとか背景とかですかね。

 

鈴木

そのとおり!

 

鈴木

お昼のお弁当をアップしたつもりが、写真の隅に重要な書類の一部が写り込んでしまっている…といったケースがよくあります!!

 

菱乃木

さっすがれんれん、大正解!

 

鈴木

さっすがれんれん!!

 

鈴木

写真や動画は非常にたくさんの情報が含まれておりますので、特に気を付けたいところです。

 

菅原

おっしゃる通りです。近年でも写真や動画の映り込みから撮影場所や住所が特定されてしまうといった事例がありますね。

 

鈴木

また、意外なところで気を付けたいのがコメント欄です。

 

鈴木

そのときは気づかずプライベートな内容を書き込んでしまうと、意図しない情報が外に出てしまうことになりかねません。

 

倉知

あ、たしかに。
自分の書き込みや投稿は気をつけてても、リプライやコメントはついテンポよく返したくてガードが甘くなりがちかもしれないです。

 

鈴木

こちらに関しては、書き込む前に一旦踏みとどまってから投稿するようにしましょう。

 

菱乃木

はーい、気をつけようね!

 

菅原

安全なSNS利用のためには、各自の自覚と運用の注意が必須ですね。

リスク管理しつつ、積極的な利用を

 

鈴木

このようなリスクもあるため「そもそも、利用しなければいいのでは?」という声も聞こえてきそうですが、SNSは、リスクを管理しつつ使っていくことがおすすめです。

 

倉知

リスクをとってでも期待できるメリットがあるってことなんでしょうか?

 

菅原

事実、城崎広告はSNS活用なしには存続しえないとすら言えるでしょう。

 

菅原

一般的にもそういった潮流になっている理由はどこにあるのでしょうか?

 

鈴木

今後、プライベートだけでなくビジネスシーンでもより利用する機会が増えることが想定され、できるだけ早い段階で少しでも慣れておいた方がよいからです。

 

菱乃木

この1年でボクたちもだいぶ慣れてきたよね。そうだ、オススメの使い方とか教えてほしいな!

 

鈴木

ずばり、アピールを目的として意図的に、自分の希望や興味関心のある内容を投稿する使い方がオススメです!

 

倉知

……目的はちょっと違いますけど、基本そういう使い方してます。

 

鈴木

例をあげると、海外勤務の希望がある場合に英語の勉強をしている様子を積極的にアップしたり、好きなアーティストやジャンルの音楽イベントに行っている様子をアップしたりするイメージです。

 

菱乃木

うんうん、れんれんの木彫制作工程動画とか、イベントレポとか、ボクすごく楽しみにしてるよ!

 

倉知

そ、そんなにじっくり見られてたんだ……!?

 

鈴木

社内の人は見ていないようで、同僚の投稿は高確率で見ていますよ~

 

倉知

……こわい。

 

鈴木

でも、趣味から思わぬ人脈につながったり、投稿内容が回り回って、思ってもいないような人事につながったりすることもあるようです!

 

菅原

なるほど、それは興味深いです。

 

鈴木

SNSは自分が思ったような形で自分を表現できる場です。自分の出す情報を戦略的に自分で決めていくことで活用していってもらえればと思います。

 

菱乃木

おおっ、なんだか使いこなすと強い武器になっちゃいそうだね!

 

倉知

それはそうかもしれませんけど……

 

倉知

プライベートは守りたいところもあるんですが……

制限リストやサブアカをうまく使おう

 

鈴木

そんなあなたに併せて紹介しておきたいのが、望まない友達申請への対応方法です。

 

倉知

詳しくお願いします……!

 

鈴木

あなたは今までどのように対応してきましたか?
そのまま普通に友達になったケースが多いのではないでしょうか?

 

倉知

そもそも気づかれないのが理想ですけど、見つかっちゃったらもう諦めてます……

 

倉知

断れないです……

 

鈴木

そうすると、人間関係に角は立ちませんが、以後アップする際には職場の人に配慮した内容を投稿するようにしなければいけないですよね…。

 

倉知

ですよね……

 

菱乃木

れんれん、顔が暗いよ!

 

菅原

気を遣う相手と友達になった場合、どのような対応ができるのでしょうか?

 

鈴木

そうしたときに、投稿した情報の公開を制限する方法を、Facebookとtwitterでご紹介したいと思います。

 

鈴木

まずはFacebookです。こちらは普通に友達になってから、「制限リスト」への登録がおすすめです!

 

倉知

おれはFacebookあんまり使ってないですけど、朝日奈さんとか活用してそうだな。

 

鈴木

この制限リストですが、登録することで、友達の状態をキープしつつ、一般に公開している投稿以外は見られない状態にすることができます。

 

菱乃木

おおっ、それは面白い機能だね!

 

菅原

実名のSNSならではの機能ですね。

 

鈴木

友達申請を断る必要もなく、プライベートな部分は守ることができ、相手に知られることもないため、おすすめの対応方法です。

 

菱乃木

さっそく設定方法教えて!

 

鈴木

やり方は簡単で図の通り、①対象の友達のプロフィール画面で友達>②友達リストを編集>③制限 でできるようになります。

 

 

菅原

いたってシンプルですね。積極的に活用すると良さそうです。

 

鈴木

続いてtwitterの場合ですが、サブアカウントを利用しましょう。

 

倉知

あ、やっぱりそうなりますよね。

 

鈴木

はい!
ご存じの通り、若年層の人を中心としてtwitterは複数のアカウントを持っている人が多いです。

 

菱乃木

へー! 複数アカウントを使い分けちゃうなんてみんなすごいね!

 

鈴木

仕事用アカウントや趣味用のアカウントを持っている人も多いのでプライベートアカウントを知られたくないような場合は、特化したアカウントを用意してそちらへ誘導しましょう。

 

菅原

ふむ、城崎広告のtwitterアカウントについても示唆的なご指摘ですね。
現状業務とプライベートが混在していますが……

 

菱乃木

あれはあれで、ゆるくてやりやすいよ!

 

鈴木

どちらのサービスでも共通で使えるのは「やっていない」もしくは「ほぼ使っていない」と言って断るパターンですが、ばれたときのことも考えると、この対応を取る場合は慎重に進めたいものです…

 

倉知

わかる……ていうか、今回はもうその言い逃れはきかないですよね……

 

鈴木

他にも様々なテクニックはありますが、SNSをうまく使っている人は、利用を制限するよりもプライベートな部分とオフィシャルな部分を明確に切り分けて管理することで、楽しく戦略的に活用している人が多い印象です!

 

菅原

SNSの賢く的確な活用は今後のビジネスとも切り離せないものだとわかりました。

 

菅原

とはいえ、お話を踏まえると、今回は倉知君のプライベートに踏み込みすぎたでしょうか……?

 

菱乃木

あれ、そうだったのかな?
ごめんね、れんれん、友達申請やめとこうか?

 

倉知

あ、大丈夫です。ていうかむしろもうそっちでつながらせてください。

 

倉知

今後のためにも、いろいろな意味で。

 

菅原

ふむ、そうですか。鈴木さん、本日は大変勉強になりました。
ありがとうございました。

 

鈴木

いえいえ~!
今回の内容が参考になり、皆様の今後のSNS活用がより充実することを祈っています!

 

菱乃木

うん! どうせ使うなら賢く楽しく使いこなさなきゃね!

 

鈴木

最後に、SNSで愚痴をつぶやくときは、辛い内容でも最後をポジティブに締めると気持ちが落ち込まないので個人的にオススメです!ぜひ覚えておいてください!
【「withnews」×「城崎広告」コラボの経緯はこちら】

こちらの記事はチャチャットニュースにて掲載しております。
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【今回お話をきいた人】
鈴木朋子(すずきともこ)

IT ジャーナリスト。iPhone,Android,SNS,Web サービスなど,身近なIT に関する記事を中心に執筆している。初心者がつまずきやすいポイントをやさしく解説することに定評があり,入門書の著作は20冊を越える。

<著書>
親子で学ぶスマホとネットを安心に使う本
http://gihyo.jp/book/2017/978-4-7741-9358-8  

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