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「尖った性能がすごい」サバ専用酒が話題 酒蔵ある茨城はサバ大国
茨城県が国内トップの漁獲量を誇るサバをおいしく食べてもらおうと、水戸市の吉久保酒造が、サバ料理専用の日本酒「サバデシュ(SABA de SHU)」を開発しました。3月8日の「サバの日」に発売以降、全国のサバ愛好家が瓶のラベルをインスタグラムにアップ。ツイッターでも「鯖と食べるとうまい。尖った性能がすごい」などと、評判を呼んでいます。(朝日新聞水戸総局記者・佐藤仁彦)
吉久保酒造によると、サバデシュは、吟醸酒や純米酒など数種類の酒をブレンドして造りました。酸味がやや強くて辛口ですが、サバのうまみ成分のイノシン酸とよく合うアミノ酸を多く含んでいます。
しめサバやみそ煮、焼きサバなどと相性が良く、サバを引き立てるということです。吉久保博之社長は「サバの脂をより甘く感じるよう配合を工夫した」と話します。
瓶のラベルには大きくサバのイラストを入れ、斬新な印象を狙いました。吉久保社長は「サバが大好きな人に向けて造った。鯖街道のある福井県のほか、全国から注文がある。海外でもサバ定食を出す日本料理店は多いので輸出も目指したい」と話します。
台湾やオーストラリアなど、海外業者からも引き合いがあるということです。
SNS上では、「単体で飲むとすごくとぼけた味なんだが、鯖と食べるとうまい。うまいというか鯖の味を邪魔しない。それ以外では活躍しないという尖った性能がすごい」というつぶやきが1万7千以上のリツイートをされました。他にも、「鯖の脂をさっぱりさせてくれる美味しいお酒でした」など、様々な感想が寄せられています。
県漁政課によると、県のサバの漁獲量は昨年の速報値で12万5500トンあり、全国1位(国内シェア24%)です。
吉久保酒造は、昨年11月に千葉県銚子市で催された「鯖サミット」に参加。社を代表する日本酒銘柄「一品」に浸したサバの干物を焼いたものを酒と一緒に出したところ、好評を得ました。これがきっかけで、商品開発に取り組んだということです。
サバデシュはサイズ別に、1800ミリリットル(税込み2376円)、720ミリリットル(同1141円)、300ミリリットル(同465円)の3種類。
鯖専用日本酒。
— たお (@sdttao) 2018年5月13日
単体で飲むとすごくとぼけた味なんだが、鯖と食べるとうまい。うまいというか鯖の味を邪魔しない。それ以外では活躍しないという尖った性能がすごい。#日本酒 #鯖専用日本酒 #鯖 https://t.co/VKfnNzFEGR pic.twitter.com/Q7DJUjowUm
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