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どう見たってたばこ!でも実は… オシャレ茶箱「まさに喫茶」と話題

自動販売機に陳列されるさまは、たばこそのもの。
自動販売機に陳列されるさまは、たばこそのもの。 出典: JR東京駅構内で撮影

目次

 一見、たばこそっくりのパッケージ。ふたを開けると、粉末の詰まった小袋が現れる――。中に入っているもの、実はお茶なんです。そんな一風変わった茶箱が、「まさに喫茶」「オシャレだし未成年でも楽しめる」とツイッターで話題になっています。開発の背景に迫りました。

「吸う」のではなく「飲む」

 ほおかむりをした女性のシルエットが描かれている、たばこパッケージ風の箱。今月12日、ツイッターに投稿された、ある商品の画像です。

期間限定で売店に設置された自動販売機を眺める女性。
期間限定で売店に設置された自動販売機を眺める女性。
ツイッターに登場したものと同じ絵柄の箱(現在は販売中止)。
ツイッターに登場したものと同じ絵柄の箱(現在は販売中止)。

 その名も「Chabacco」(チャバコ)。たばこの写真があしらわれた、スティック型の小袋が8本入っています。

 中身は粉状のお茶です。緑茶の名産地、静岡県掛川市で採れた茶葉を使っており、深蒸茶、ほうじ茶、煎茶、玄米茶の4種類があります。値段は税込みで一箱500円です。

本物そっくりでも吸えません。
本物そっくりでも吸えません。

 意外な組み合わせに、ツイッター上では「めっちゃほしい」「たばこ出すふりして飲んでみたい」と評判に。「ちゃんとおいしくてまた驚き」など、実際に口にしたとみられる人からもコメントが寄せられています。

背景には後継者不足

 「たばこは体に悪いけれど、魅力的な絵柄の箱で人々の心をつかんでいる。お茶でも同じことがやれないかと思ったんです」

 商品を開発し、掛川市でお茶の製造・販売会社「ショータイム」を営む森川翔太社長(34)はそう話します。

Chabaccoの自販機前で接客する森川翔太さん(右)。
Chabaccoの自販機前で接客する森川翔太さん(右)。 出典: 森川さん提供

 森川さんは静岡県内で生まれ育ち、横浜市の広告会社に就職。掛川茶を国内外にPRする仕事に携わる中で、茶産業の衰退ぶりを知ったといいます。

 「若者は働き口を求め、どんどん市外に出ていきます。農家は年々高齢化し、茶畑を手放す人も多い。元々畑だった土地に、マンションや発電施設が建った例は少なくありません」

 募る危機感から、2016年に掛川市へ移り起業。「若い世代にもお茶に親しんでほしい」との思いから、昨年2月にChabaccoを誕生させました。名前はお茶の葉を保管する「茶箱」と、たばこの英語表記「tobacco」をかけています。

遊び心が満載です

 箱には遊び心が満載です。たばこの場合、「煙はあなたの周りの人などの健康に悪影響を及ぼします」といった表示があります。一方、Chabaccoは…。

チャバコの味は、あなたの周りの人、特に家族や会社の同僚、取引先などの機嫌に好影響を及ぼす可能性があります。お飲みになる際は、周りの人もお誘いのうえ楽しみましょう。
他人にすすめたくなるメッセージが書いてあります。
他人にすすめたくなるメッセージが書いてあります。

 警告をもじったこの「宣伝文」、ネット上では「完全に狙っている」「癒された」と大受けです。茶畑によく姿を見せるというカモシカや富士山など、地域の自然を盛り込んだデザインも話題になっています。

 もう一つの強みは確かな品質です。森川さんによると、市販のお茶の粉末には水やお湯に溶けやすくするため、添加物を含むものがあります。

 Chabaccoに使われているのは天然の茶葉だけ。味と香りが豊かになるとされる、ササやススキを肥料にする伝統農法により育ったものを厳選しています。

一日200箱売れる日も

小袋を開くと、中から鮮やかな緑色のお茶の粉が。
小袋を開くと、中から鮮やかな緑色のお茶の粉が。

 現在はショータイムのオンラインショップのほか、JR掛川駅の売店や東京都内の商店など7カ所で販売されています。SNSなどで取り上げられるたびにファンが増え、多いと一日で200箱近く売れるそうです。

 最近は中高生が購入することもあるといい、森川さんは手応えを感じています。

 「学生にとって500円は決して安くない。そのお金で買うものの一つに、お茶が入っているというのはすごくありがたいです。いつか『Chabaccoをつくっている町でしょ』と掛川を訪れ、お茶への関心を強めてくれれば最高ですね」

ショータイムのオンラインショップはこちら

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