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こいのぼりが水中を泳いでる! 今年のGWは140匹、きっかけを聞いた
こいのぼりといえば、屋根より高い場所で泳ぐのが一般的ですが、「本当に水中を泳いでいる」と話題になっている画像があります。
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こいのぼりといえば、屋根より高い場所で泳ぐのが一般的ですが、「本当に水中を泳いでいる」と話題になっている画像があります。
こいのぼりといえば、屋根より高い場所で泳ぐのが一般的ですが、「水中を泳いでる」と話題になっている画像があります。調べてみると、山口県防府市の川で10年ほど前から始まった取り組みのようです。いったいなぜ水中を泳がせることになったのか? 主催した実行委員会の代表に話を聞きました。
今月5日にツイッター投稿された画像。こいのぼりが川幅いっぱいに並んで、水の中を泳いでいる様子が写っています。
この投稿に対して、「素敵な発想」「屋根より高いという概念の消失」といったコメントが寄せられ、リツイートは3万6千、いいねは13万を超えています。
こいのぼりが泳いでるのは、山口県防府市を流れる佐波川です。今年はゴールデンウィークの5月3日から5日にかけて、約140匹が泳ぐ姿を見ることができました。
「始まったのは2008年で、最初は40匹ほどでした」
そう話すのは「小野水辺の楽校空間利用を考える会」の代表で、イベントの実行委員会代表でもある石光徹さんです。
2008年3月、自然とふれあうことができて学習にも活用できる親水施設「佐波川小野水辺の楽校」が完成したのに合わせ、「何か盛り上がる企画を」と検討した結果、こいのぼりを水中で泳がせることになったそうです。
岸と岸を結ぶようにしてロープを渡し、舟にこいのぼりを積んで、ひとつひとつ手作業で結びつけます。今年は2時間ほどかけて約140匹を取り付けました。
始まった当初、こいのぼりは地元の小中学校などに呼びかけて集めましたが、回を重ねるごとに「うちのも使って」と寄贈が相次ぎ、年20~30匹が届くそうです。
「泳がせた後は洗濯して乾かしますが、水中で流れてきたものがひっかかるなどして、特に口のあたりが傷んでしまいます。何匹か入れ替えながら毎年100匹以上が泳いでいます」
泳いでいる間にコケが付着して見栄えが悪くなるため、かつては1週間ほどあった期間も、最近は3日間に短縮したそうです。
話題になったことについて石光さんは「うれしい限りです。こいのぼりが泳ぐ姿だけでなく、川や山々など風景も合わせて楽しんでください」と話しています。
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