話題
ずっとホコリだと思ってた… お茶に浮いてる「毛茸」は新鮮な証し!
訪問先でお茶を出されたとき、ホコリのようなものが浮かんでいて気になったことはありませんか?
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訪問先でお茶を出されたとき、ホコリのようなものが浮かんでいて気になったことはありませんか?
訪問先でお茶を出されたとき、ホコリのようなものが浮かんでいて気になったことはありませんか? 実はそれ、ホコリどころか、良いお茶の証しかもしれません。お茶屋さんや日本茶インストラクター協会に話を聞きました。
今月11日、淹れたてのお茶の画像4枚がツイッター投稿されました。いずれも表面にホコリのようなものが浮かんでおり、こんな説明が書かれています。
「その正体は『毛茸(もうじ)』です。若い新芽の裏側に生えているうぶ毛でして、品質の良い新茶の証、埃(ほこり)ではなくて誇りでございます」
この投稿に対して、「ホコリだと思ってた」「なんで入れてすぐホコリが浮くのか疑問でした」といったコメントが寄せられ、リツイートは3万8千、いいねは6万を超えています。
【ホコリじゃないのよモウジははっは〜ん】
— お茶の川村園@埃ではありません誇りでございます (@ochakawamuraen) 2018年4月11日
新茶を淹れたら埃が浮いてきたイヤんと言わないでください。
その正体は「毛茸(もうじ)」です。若い新芽の裏側に生えているうぶ毛でして、品質の良い新茶の証、埃ではなくて誇りでございます。 pic.twitter.com/MHcJKmPcEw
投稿したのは、三重県四日市市にある「お茶の川村園」の社長・川村正道さんです。
「今年は鹿児島の新茶が例年より早く入荷したので、ホームページに掲載しようと思って撮影しました。あえて毛茸が写るように撮って、ツイッターにも投稿したんです」
「知らなかった」という反応が多かったそうですが、「知っている人にとっては当然のことなので、そういった人たちは反応しなかったのでは」と川村さん。
「毛茸は柔らかい若い新芽についているものです。摘まずにおいておけば葉は大きくなって収穫量は多くなりますが、鮮度は落ちます。高級品なら何でもついているという訳ではなく、鮮度の証しです」
NPO法人「日本茶インストラクター協会」の専務理事・奥村静二さんに毛茸について聞いたところ、川村さんと同じような説明でした。
「日本茶検定公式テキストである『日本茶のすべてがわかる本』にも記載があります。静岡県が作成した『こどもお茶小事典』でも、わかりやすく解説されていますよ」と奥村さん。
静岡県が小学生向けに制作した「めざせ!お茶博士 こどもお茶小事典」では、毛茸について以下のように説明しています。
投稿が話題になったことについて、川村さんはこう話します。
「今までホコリだと思っていた方も多かったようで、我々お茶に関わる人間の説明不足やコミュニケーション不足を感じています。今月末になると他の産地の新茶も出てくるので、この機会に新茶を淹れて、毛茸が浮くかどうか楽しんでください」
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