今回の登場人物
夕永俊介
企画部所属の30歳。鋭い視点の持ち主でデータ分析やコンセプトデザインが得意分野。趣味はひとりキャンプと植物画。
猫渕渉
42歳の企画部部長。長年の経験で築いた人脈とそつのない仕事ぶりに定評あり。趣味は読書、お酒、料理。
菅原数臣
37歳の事業推進部部長。経理担当として経験豊富なうえ、ソフトウェア分野にも精通。趣味は数学、ミルクパズル、資産運用。

夕永
猫渕
菅原
夕永
猫渕
菅原
ランチタイムをあなたはどのように過ごしていますか?
同じ職場の人と行くこともあれば、一人で行くことも…と、人とタイミングによって様々だと思います。そんなランチタイム、意識をして過ごしている人もそうでない人も、年度が変わったこのタイミングで一度見直してみませんか。
おすすめのランチタイムの過ごし方をネットストラテジー代表取締役社長、社団法人プラットフォーム戦略協会代表理事で多くの著書もある経営コンサルタントの平野敦士カールさんに聞きました。

同質性から抜け出す
これは個人にとっても、組織にとっても良い効果があります。組織にとっては同質化を避けることでイノベーションを生み続けられる環境を維持することができますし、個人にとっては業務において様々な要素がクロスオーバーしてきている現代で個としての価値を発揮することができます。
まずは、組織における部分について説明します。同じ部署の人と、ランチタイムや終業後など、仕事以外の時間でも過ごす時間が長くなると組織の同質性が進み過ぎる傾向があります。
そのような組織は求心力は強いものの、そのネットワークにいる人からは異論が出しにくくなり、外部の情報が入りにくくもなります。結果として孤立していき、「村社会化」することでイノベーションや変化が発生しにくくなるのです。
これは、それまで関係のなかった人と新たに関係を築くことで、新しい情報や有意義な情報を取り入れることができ独自の価値を発揮していくことができるようになるからです。
猫渕
夕永
猫渕
夕永
コミュニティー同士を結ぶ役割も
これは、強い人脈ネットワークでは、人が同質化するため得られる情報も既知のものであることが多く、対して弱い人脈ネットワークから得られる情報は未知でかつ重要なものである可能性が高いという仮説です。仮に転職を考えた際に、普段から身近にいる家族や友人に相談するよりも、日頃は連絡を取り合わない知人の方が有益な情報を提供してくれるといった具合です。
また、弱い紐帯は強い紐帯同士を結びつける「ブリッジ」と呼ばれる役割も果たします。外部からの影響を受けにくい求心力の強いコミュニティー同士を結び付けることができるため、イノベーションを起こすには組織に弱い紐帯を持った個人が必要であると考えています。
菅原
猫渕
菅原
無理はしすぎない
まずは会社でも他部署の人、さらには会社以外の人との交流を積極的に行うことでしょう。もっと身近なところで、半径3メートル以内の人をランチに誘うことでその人の素の部分を見てみるのもいいかもしれません。オフィシャルな場で固いイメージの人ほど、セミプライベートな時間であるランチタイムには印象が変わることがあります。
プライベートな面が見えてくると信頼関係を構築しやすくなります。もしきっかけがなければ、お店の力に頼るといいでしょう。「○○のオムライスがおいしいらしい」や「△△のお店の景色がきれい」といったところを口実に使うと、目的が他にもできるので話がしやすいです。

積極的になることで人脈のハブとなり、ネットワークを築くツールとしてランチタイムを活用していっていただければと思います。
菅原
夕永
菅原
取材を終えて~「城崎広告」より~
猫渕
菅原
夕永
猫渕
菅原
夕永
菅原
猫渕