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カンボジアで見つけた「ヨーグル」みたいなアレ、中身は「……え?」
カンボジアの首都プノンペンで、たまたま見つけたお店。中にはかわいらしい小びんがずらりと並んでいました。赤、青、黄色、緑と色とりどりのラベルが貼られていて、ラベルには「チョコ」「チェリー」などの表示。なんだか子どものころに行った駄菓子屋を思い出させるような、懐かしいような感じも。と、思って中身を見たら……。小瓶には予想外の「モノ」が入ってたのです。(朝日新聞ハノイ支局長・鈴木暁子)
プノンペンは人口150万人の大都市。その中心部を歩いているとき、小さなショッピングセンターのような平屋の建物をみつけました。
入ってみると、女性むけの低価格の靴やバッグ、衣類などを売る小さな店がブースのように並んでいます。プチファッションモールといったところでしょうか。
特に欲しいものはなかったんですが、出入り口近くでふと、ある店が気になって立ち止まりました。
ガラスケースの上に、小さなビンがずらりと並んでいます。
これは何だろう。
最初に頭に浮かんだのは、幼いころ駄菓子屋さんでよく買った、ヨーグルトっぽい白いクリームが入ったお菓子でした。木のスプーンですくって食べるやつ。
びんのふたには果物などのかわいいイラストとともに、「チョコ」「チェリー」「グレー」などの文字がアルファベットで書かれています。
でもここはファッション系の店が並ぶモールです。あとグレーってなんだ。
ピアスなどのアクセサリー?
それともあやしい薬か?
なにが入ってるのー、と、ビンを持ち上げて見てみると、なんとそれは……
なんだと思いますか?
実は、カラコン。カラーコンタクトレンズでした。
「チョコ」や「チェリー」は、レンズの色に対応して付けられているようです。
お店の人によると、このカラコンはタイで作られているそうで、お値段は左右両眼セットで2.5ドル。
日本でカラコンはいくらぐらいするのだろうとネットで調べてみると、10枚1600円程度の製品もあるようです。激安とはいえないまでも、お手頃な部類に入るのでしょうか。
さて、記者ならここで「カラコン装着してみましたルポ」を書くべきところでしょう。
個人的なことになりますが、私は学校や職場の視力検査では、ほぼ必ず両眼1.5以上をマークし、ときには2.0もたたき出すほど目がよいことで知られてきました。
44歳となった昨年、近くの文字が判別しにくい「えんきん」状態になり、ついに老眼鏡に手を出すまでは、めがねなんてかけたことがないもーん、という人間です。
もちろんコンタクトもしたことなし。
なので、怖いので試しませんでした。すみません。
お値段が安いのはうれしいんですが、安全性は大丈夫なのかと心配になってしまう人もいるかもしれませんね。
にこやかに商品をすすめる売り子のお姉さんの瞳をみつめると、彼女もなぜかカラコンしていませんでした。うーん、どう解釈したものやら。