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リポD『ファイト一発!』を絵文字で再現 大正製薬の若手、やるなぁ
「リポビタンD」の名物CMを絵文字で表現したツイートが注目を集めています。
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「リポビタンD」の名物CMを絵文字で表現したツイートが注目を集めています。
【ネットの話題、ファクトチェック】
筋肉質な男性が「ファイトー、イッパーツ」と叫んで危機的状況を打開する――。大正製薬「リポビタンD」のCMとして2016年まで放送されていたシリーズです。そんな名物CMを絵文字で表現したツイートが注目を集めています。作ったのは大正製薬の社員です。詳しく話を聞きました。
今月1日、リポビタンDのツイッターアカウントが、こんな文言を投稿しました。
「長年、心血注いで作ってきたリポDの崖っぷちCMを、若手が秒で簡略化して切ない」
添付された画像には、横一列に絵文字が並んでいます。
左から順に、照りつける太陽、走る男性、崖にぶら下がる姿、苦しそうな顔、汗、握った手などが並んでおり、右端はワシで締めくくられています。
実はこれ、あの名物CMの各シーンを絵文字で表現したもので、左から見ていくとCMのストーリー展開と同じになっていることがわかります。
この投稿に対して、「ちゃんとCMのイメージができる」「これ、TVCMでやってもウケそう」といったコメントが寄せられ、リツイートは2万3千、いいねは4万2千を超えています。
長年、心血注いで作ってきたリポDの崖っぷちCMを、若手が秒で簡略化して切ない。 pic.twitter.com/7Rq3yzAUu2
— リポビタンD (@Lipod_taisho) 2018年3月1日
汗と筋肉が特徴的だったCMですが、2016年9月から新バージョンに切り替わり、さわやかなイメージに変わっています。
なぜあのCMを絵文字にしようと思ったのか? 再現した大正製薬の担当者に話を聞きました。
――絵文字で再現しようと思ったきっかけは
リポビタンDの過去の危機一髪CMは、意外にも20代の若者の記憶にも刻まれているということがわかり、その資産を現代風に再活用できないかという話になりました。
加えて、ここ数年、海外で絵文字が「クールな文化」として定着していることもあり、絵文字でのCM再現をデジタル上でのコミュニケーションに採用しました。絵文字はスマホで使われている既存のものをベースにしています。
――それぞれの絵文字に込めた意味を解説していただけないでしょうか
基本的には危機一髪CMを忠実に再現することを心がけました。
「太陽のもと二人の男性が走っている」→「片方が足を滑らせ危機を迎える」→「もう片方が『ファイトー!』と手を差し伸べたのに対し『イッパーツ!』と握り返して助かる」→「ワシのマークの大正製薬」というストーリーです。
――最後の方は「愛が芽生えている」という声も出ていますが
あくまでも「男同士の友情」を描いております。
――「ここに注目」という点があれば教えてください
たった1行の絵文字だけで、過去のCMを脳内再生いただけたら幸いです。
――話題になったことについては
多くの方にとって身近なブランドでありたいので、こうしてSNSを通じて話題にしていただくことはありがたいと思っています。疲れた時やもうひと頑張りしたい時に「リポDに頼って頑張ろう」と思っていただけると嬉しいです。
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