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学食が突然閉鎖!その時、学生は…杏林大学で起きた「緊急事態」
「皆さんに大変重要なお知らせです」。そんな言葉で始まる「学食閉鎖」を知らせるLINEが、杏林大学の学生に送られたのは2月1日のことでした。定期試験後の時期とはいえ、学食閉鎖という「緊急事態」。学生は、どうやってしのいだのでしょうか? そして再開のめどは? 大学に聞きました。
杏林大学広報企画調査室によると、業者から連絡を受けたのは1月31日のことでした。担当者は「突然の連絡でした」と振り返ります。
「倒産という事態に驚き、対応に追われました。学生たちにも申し訳ない気持ちでした」
次の日の2月1日、杏林大学学生支援課がLINEを使い「学食閉鎖」の一報を発信しました。
1月中には定期試験が終わり、講義もない時期で、大学に来る学生が少なかったが不幸中の幸いでした。
この話題は、大学からの連絡がLINEだったことなどに関心が集まり、togetter上で作られたまとめには、現役学生と思われるアカウントからのツイートなどがまとめられ、盛り上がりました。
とはいえ、大学に来る学生もいました。どうやってしのいだのでしょう?
担当者は「一部の学生は大学内や近所のコンビ二でパンやカップラーメンを購入していました」と説明します。
講義のない時期だったとはいえ、入試シーズンです。受験生に影響について担当者は「入試期間中は、在学生の入構制限があり、受験生のみが大学に入ります。基本的に、大学内や学外のコンビ二を利用することになっています」と説明します。
ただ、三鷹キャンパスでは総合政策学部と外国語学部の試験があった2月2日と3日、大学側がお弁当を提供したそうです。
突然の学食閉鎖で対応に追われた杏林大学ですが、2月5日、ようやく三鷹キャンパスで学食が再開。平常時に戻りつつあります。
ただ、現在は臨時対応。井の頭キャンパスは、再開のめどがたっておらず、正式な業者はこれから決めなくてはいけません。
今回の事態は杏林大学を含む複数の私立大学で学食を運営する業者、SCプランニングの倒産を受けたものでした。
帝国データバンクによると、負債総額は2015年12月期末時点で約7200万円だと把握していますが、その後変動している可能性があるそうです。倒産の具体的な原因も不明ですが、低採算で経営状況が悪化していることが考えられ、その一因として「食材の高騰が影響しているのではないか」と分析しています。
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