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新人駅員から受験生へ 「等身大の黒板メッセージ」に寄せられた共感
センター試験に合わせて、JR郡山駅に設置された黒板メッセージが注目を集めています。
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センター試験に合わせて、JR郡山駅に設置された黒板メッセージが注目を集めています。
【ネットの話題、ファクトチェック】
「私自身、受験生の頃に持っていた夢は叶えられませんでした」。センター試験に合わせて、福島県のJR郡山駅に設置された黒板メッセージが注目を集めています。大学を昨年卒業した新人駅員が書いた、等身大の応援メッセージです。制作の経緯を聞きました。
センター試験前日の今月12日、郡山駅内に設置された黒板を写した画像が、ツイッター投稿されました。
そこには、チョークでこんな文章がつづられています。
この投稿に対して、「泣ける」「受験生、頑張れ!」といったコメントが寄せられ、リツイートは1100、いいねは2400を超えています。
郡山駅の営業総括助役・松崎栄さんによると、センター試験当日に応援メッセージが書かれたポケットティッシュやカイロを配布。それに合わせて、黒板メッセージも設置したそうです。
「昨年入社した新人の女性駅員が『書きたい』と申し出たんです。内容は若い人の感性に任せました」
郡山駅では、2年前の2016年にも黒板メッセージを設置。「あの頃抱いていた夢は叶えることができませんでしたが、道はひとつではありません」という内容で話題になりましたが、今回書いた駅員とは別人だそうです。
「当時の駅員はすでに異動しており、郡山駅にはいません。今回書くにあたって、2年前の内容を見るかどうか声をかけましたが、『オリジナリティーが出ないから』と見ませんでした。それだけに、書き上がったものを見て驚きました」と松崎さん。
今回書かれていた「受験生の頃に持っていた夢」については、あえて尋ねていないそうです。
設置されている間、足を止めて見入る人や、写真を撮ってSNS投稿する人たちを見かけたという松崎さん。
話題になったことについては「このメッセージを見た受験生がリラックスして、夢に向かって一歩踏み出してくれたならうれしいです」と話します。
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