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奇跡の再会、間の悪さ天才級…「トレンディあるある」が気恥ずかしい
バブル期に多くの人が夢中になったトレンディドラマの「あるある」を集めた動画が話題になっています。
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バブル期に多くの人が夢中になったトレンディドラマの「あるある」を集めた動画が話題になっています。
【ネットの話題、ファクトチェック】
お決まりの奇跡的再会、いつも誰かがキレて帰る、最後は人力メリーゴーラウンド……。バブル期に多くの人が夢中になったトレンディドラマの「あるある」を集めた動画が話題になっています。制作したのは、昨年「小学校あるある」動画を作ったキリンです。なぜトレンディドラマをテーマに選び、何を訴えたかったのか? 担当者に話を聞きました。
ヒット曲「CHA-CHA-CHA」に合わせて始まる2分間のYouTube動画。登場人物は、しっかり固められた前髪に肩パットなど、バブル時代を彷彿とさせる出で立ちの男女7人です。
動画では「トレンディドラマあるある」な場面が、それぞれの「トレンディ度」とともに続々と紹介されていきます。
そして、最後はテレビ番組のスポンサー紹介のように「提供 KIRIN」の文字が表示されて終わります。
コメント欄には、「懐かしさと笑いで爆発した」「ちょっと質のいいカラオケビデオみたい」といったコメントが、当時を知る人たちを中心に寄せられています。
この動画は、キリンの「プラズマ乳酸菌」と、今年立ち上げた新ブランド「iMUSE(イミューズ)」の認知を拡大するために制作されたものです。
なぜ「トレンディドラマあるある」になったのか? キリン株式会社デジタルマーケティング部の田中圭衣さん(37)に話を聞きました。
――昨年の小学生あるあるを意識した点は
昨年話題になったあるある動画の第2弾として広げていきたかったので、前回同様、ひとつひとつのあるあるに「度数」をつけ、昨年は小学生の中での「レア度」、今年は「トレンディ度数」として共通の見せ方で表現しています。
――テーマを「トレンディドラマあるある」にした理由は
メインターゲットは、トレンディドラマを、その当時に実際に視聴していた可能性が高い30~40代の女性です。その世代の方々に共感していただくために、ひと昔前の懐かしく、輝いていた時代をテーマとしたWEB動画を作成することにしました。
――「あるある」はどのようにして探したのでしょうか
関係者や制作スタッフで当時の代表的なトレンディドラマを見直し、「あるあるなシーン」を数十個ピックアップした上で、共感度の高いものを厳選していきました。
――トレンディ度はどのようにして決めたのでしょうか
実際にトレンディドラマを見ていた制作スタッフ・関係者の中で、それぞれのシーンの共感度を計測し、数値化しました。
――制作する上で苦労した点や工夫した点は
それぞれの「あるあるなシーン」にあわせて、ネーミングをつけているのですが、そのネーミングの検討には最も時間を要しました。直前まで制作スタッフと相談し、見ていただく方に分かりやすく、面白いネーミングになるよう、こだわりました。
――担当者として一番お気に入りは
「雨と、涙と、電話ボックス 哀しみの3点セット」です。携帯電話が当たり前のようにある現代では考えられないですが、当時はこのシーンのように会いたくても会えずにすれ違うシチュエーションが多かったので、動画をご覧になった方の共感度は高いのではないかと思います。
――今回の動画で伝えたかったメッセージは
この動画を通じて、あの頃輝いていた自分を懐かしく思い出していただき、あの頃もこれからも、もっともっと輝くために、輝く毎日をサポートする「プラズマ乳酸菌」配合のiMUSE(イミューズ)ブランドを知っていただければと思っています。
――ここに注目してほしいという点があれば
当時の映像のように見せるため、動画のサイズをアナログ仕様にしたり、あえて画質を粗く仕上げたり、というところもポイントです。また、当時のファッションや髪形など、細かい演出もぜひ注目いただければと思います。
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