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伊勢丹が一線を超えてきた! シュールなクリスマス広告、その理由は
「伊勢丹が一線を超えてきた」とツイッターで話題になっている広告について取材しました。
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「伊勢丹が一線を超えてきた」とツイッターで話題になっている広告について取材しました。
【ネットの話題、ファクトチェック】
「クリ」と「リス」と「マス」がスーッと右から左に滑っているイラスト。実はこれ、大阪にあるイセタンの店舗向けに企画されたクリスマス向けの広告です。「伊勢丹が一線を超えてきた」とツイッターで話題になっている広告について、完成までの経緯を聞きました。
今月15日にツイッター投稿された画像。そこに写っているのは、「イセタンのクリスマス――」の文字と、スーという効果音とともに右から左に滑っているリスです。
リスは手にハートを持っていて、異常に長い足の先にはスキー板を履いています。よく見ると、リスだけでなく、クリやサンタの帽子などもスーと滑っています。
この投稿に対して、「全体的にテンションがおかしい」「攻めてる伊勢丹」といったコメントが寄せられ、リツイートは3万5千、いいねは5万4千を超えています。
この広告は、JR大阪駅直結の商業施設「ルクア1100(イーレ)」内にあるイセタン各ショップが制作したものです。
ちなみに「イーレ」は、ドイツ語で「あなたの」という意味。専門店の「せん」と百貨店の「ひゃく」を足した「1100」で表現したそうです。
ホームページを見ると、先ほどの広告が表紙になった全12ページのカタログが公開されています。
めくっていくと「キラキラジョシー」の文字とスケート靴で滑る女の子や、「モチヌシー」の文字とシンデレラのガラスの靴のようなもの、中には謎の生物が「プスー」とおならをしているイラストもあります。
なぜ、このような広告を出すことになったのか? ルクアイーレ内のイセタン各ショップを運営している「ジェイアール西日本伊勢丹」の担当者に話を聞きました
――この広告はどこで見ることができますか
ルクア館内で配布しているカタログで見ていただけます。また、ルクアイーレ内イセタン各ショップ(1F・2F・4F・8F)に設置している看板や店頭POP、ツリーやリースなどの装飾物にもこのデザインを使用しています。スペシャルサイトも公開しており、今後も店頭イベントなどを予定しています。
――いつ公開したのでしょうか
11月1日からです。
――広告で伝えたかったメッセージは
親しみやすさや、クリスマスのワクワク感を伝えたいと思いました。ショッピングセンターが数多くある中、ご来店されたお客さまの心に残る、インパクトのあるビジュアル作成、そしてワクワク感やユーモアを交えた表現を心がけました。
――イラストはどなたが描いたのですか
イラストレーターのmakomoさんです。「クリスマスー」のスーという言葉にかけてスーと流れてくるイメージから連想をしていただいたイラストが多いです。例えば、クリはカーリングのようなイメージ、クリスマスツリーは車輪がついて運搬されているイメージ、タコは宇宙船に乗って流れてくるイメージなどです。
――「ぜひ、ここを見てほしい」という点は
カタログでは1ページ1ページにmakomoさんが描くフシギな世界観がちりばめられていますので、じっくりご覧頂ければと思います。また、11月29日からは店内数カ所にフォトスポットを設置するなど、館内でも楽しんでいただける仕掛けを考えています。
――「伊勢丹が一線を超えてきた」といった声も上がっていますが
2015年より百貨店ではなく、ルクアイーレというショッピングセンターに入るイセタンショップとして広告表現を改変してまいりました。2015年のクリスマスは、インスタグラムで人気の柴犬まるをメインビジュアルに、翌年はクリエーター・パントビスコさんを起用し、ビジュアル作成をおこないました。今年度は、これまで以上に店頭に来られたお客さまの印象に残るモノにしようという思いでした。
――どのような反響が寄せられていますか
店頭で配布しているカタログの人気が高く、配布から3週間ほどですが、増刷を行いました。また、来店されているお客さまが笑顔で見てくださったり、小さなお子様がイラストに反応してくれたりと、館内にご来店されているお客さまにも喜んでいただけています。
――話題になったことについては
多くの方々に知っていただき、楽しんでいただいているということで、予想以上の反応にうれしく思っています。
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