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黒ひげ危機一発、当初は「飛ばせば勝ち」だった! 変えた理由を聞く
「黒ひげ危機一発」のルール。発売当初と変わっていることを知ってますか?
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「黒ひげ危機一発」のルール。発売当初と変わっていることを知ってますか?
【ネットの話題、ファクトチェック】
剣を刺すたびにハラハラドキドキするタカラトミーの玩具「黒ひげ危機一発」。現在は「黒ひげくん人形が飛び出した人が負け」と明記されていますが、発売当初は「飛び出させた人の勝ち」となっていました。いつごろ変更され、どうして逆になったのか? タカラトミーに聞きました。
今月6日、タカラトミーのツイッターアカウントが、こんな投稿をしました。
「#実は最初はそうじゃなかったこと 最初は、黒ひげ危機一発を飛ばした人が勝ち」
ツイッター上で盛り上がっているハッシュタグ「#実は最初はそうじゃなかったこと」に乗っかるかたちで投稿されたもので、「知らなかったです」「いつから変わった?」といったコメントが寄せられ、リツイートは5千を超えています。
どのような経緯で変更することになったのか? タカラトミーの広報担当者に聞くと、こんな答えが返ってきました。
「世間で根付いている使われ方に合わせて変更したんです。『飛び出させた人の勝ち』から『飛び出させた人が勝ち又は負け(プレー前にルールを決めましょう)』に変わり、現在は『飛び出した人が負け』となっています」
黒ひげ危機一発が発売されたのは1975年。神奈川県鎌倉市の海沿いで合宿していた商品開発チームが、海といえば海賊、海賊といえば樽・黒ひげ……と連想して考案したといいます。
「剣で樽を刺しているのは海賊をいじめているわけではなく、縄で縛られた海賊を仲間が救うというストーリーなんです。黒ひげが笑顔なのはそういう理由なんです」
人気のテレビ番組でこの商品が使用された際、「飛び出させた人の負け」と扱われたことを受け、利用者の間でもそうした認識が広まったといいます。
それを受けて、1979年に「ルール自由」に変更。1995年にはパッケージに「負け」と表記するようになったそうです。
話題になったことについて、広報担当者はこう話します。
「これだけ反響があったということは、まだまだご存じなかった方が多くいらっしゃったということだと思います。みなさんが自由に納得できるルールで楽しく盛り上がっていただければうれしいです」
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