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コラム

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「思い込み」が男性の育休阻む? 〝30秒で泣ける漫画〟の作者が描く

漫画家・吉谷光平さんが描きました。

漫画「男の育休」の一場面=作・吉谷光平さん
漫画「男の育休」の一場面=作・吉谷光平さん

 男性の育児休業取得を阻む「思い込み」の実態とは? ツイッターに投稿した漫画「男ってやつは」が〝30秒で泣ける〟と話題になった漫画家・吉谷光平さんが描きました。

漫画「男の育休」=作・吉谷光平さん
漫画「男の育休」=作・吉谷光平さん
 自分は男性の育児休業取得に肯定的だが、他人は否定的に違いない――。男性の育休取得を阻む一因に、そんな思い込みがある実態が浮かび上がった。九州大の研究者グループが先月、国際科学雑誌「Frontiers in Psychology」の電子版で発表した。
漫画「男の育休」の一場面=作・吉谷光平さん
漫画「男の育休」の一場面=作・吉谷光平さん
 昨年4月、インターネットで、職場に育休制度があると知っている20~49歳の既婚男性299人を対象に調べた。育休に対する自身の考えと、他者が男性の育休をどう考えていると思うか、の2点について5項目ずつ尋ねた。回答は1~6点でポイント化し、肯定的意見の配点は高くした。
漫画「男の育休」の一場面=作・吉谷光平さん
漫画「男の育休」の一場面=作・吉谷光平さん
 その結果、「自分は男性の育休取得に肯定的」な人は221人。うち、「他人も男性の育休取得を肯定的に捉えている」と思う人は103人で、「他人は否定的に捉えている」と思う人は118人だった。

 その上で、現実的な育休取得の意思を尋ね、「他人も肯定的」な群と「他人は否定的」な群を比べたところ、否定的な群の方が、育休取得の意思が低い傾向がみられた。
漫画「男の育休」の一場面=作・吉谷光平さん
漫画「男の育休」の一場面=作・吉谷光平さん
 調査した山口裕幸教授と同大大学院博士後期課程3年の宮島健さんは「男性は、他の男性の育休に対する考えを否定的に思い込んでいる。この不正確な推測が、育休の取得の壁になっている」と結論づけた。

 厚生労働省によると、2016年度の男性の育休取得率は3.16%。国は20年度までに13%にする目標を掲げる。宮島さんは「『男は仕事、女は家庭』という価値観も下火になっている。男性の取得意思は高く、他人の考えを正しく伝える取り組みが可能だ」と話す。
漫画「男の育休」の一場面=作・吉谷光平さん
漫画「男の育休」の一場面=作・吉谷光平さん

 【よしたに・こうへい】 漫画家。サラリーマン生活や漫画家アシスタントなどを経て、月刊スピリッツの「サカナマン」でデビュー。漫画アクションで「あきたこまちにひとめぼれ」を連載中、月刊ヤングマガジンの連載「ナナメにナナミちゃん」の単行本1巻が発売中。ツイッターで公開した2ページ5コマの漫画「男ってやつは」が〝30秒で泣ける〟と話題に。

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