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「部品を戻して!」 盗り鉄?運転席の公開中止 群馬の貼り紙が話題
「このEF70 1001は、部品盗難に遭ったために閉鎖します」。そう書かれた貼り紙がツイッター上で話題になっています。
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「このEF70 1001は、部品盗難に遭ったために閉鎖します」。そう書かれた貼り紙がツイッター上で話題になっています。
【ネットの話題、ファクトチェック】
「このEF70 1001は、部品盗難に遭ったために閉鎖します」。そう書かれた貼り紙がツイッター上で話題になっています。群馬県安中市にある「碓氷峠鉄道文化むら」の車両に、2年ほど前から貼り出されていたものです。現在は撤去されているそうですが、どんな事情があったのでしょうか? 担当者に話を聞きました。
8月下旬、ツイッターに投稿された画像。そこにはこんな文言の貼り紙が写っています。
「このEF70 1001は、部品盗難に遭ったために閉鎖します。以前のように、開放できるよう部品を戻して下さい。 碓氷峠鉄道文化むら館長」
この投稿に対して、「盗り鉄の被害ですね」「色々闇が深いですね」といったコメントが寄せられています。
この貼り紙があったのは「碓氷峠鉄道文化むら」です。
旧国鉄時代からの歴史的車両が多数展示されており、EF63形電気機関車の運転体験なども人気です。
貼り紙のことについて担当者に聞くと、こう教えてくれました。
「2年ほど前、ノッチハンドルという部品を盗まれたんです。それまで自由に運転席に入れるようにしていたんですが、盗難を受けて閉鎖し、このような貼り紙をしました」
部品が戻ってくることはなく、EF70は現在も閉鎖されたままですが、貼り紙は撤去したそうです。
「多くの車両が屋外展示ですし、すべての車両にカメラをつけるわけにもいきません。ハンドルは手では外せないので、何か道具を使ったんだと思います」
この車両だけでなく、10数年ほど前にはEF63の正面部分にある貫通ドアが盗まれたこともありました。
この時は容疑者が捕まって、ドアも戻ってきたそうです。
最近ではこうした盗難被害はないといいます。
「今になって話題になったと聞いて、びっくりしてます。うちの施設は実際に見て触れて体験できることが売りなので、盗難被害は悔しい。盗んだ人は良くても、楽しみに来た人は見られなくなる。そのことをきちんと考えてほしいですね」
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