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地毛証明書って必要? 〝30秒で泣ける漫画〟の作者が描く学校ルール

漫画家・吉谷光平さんが「学校の不思議」について描きました。

漫画「茶髪は不良?」の一場面=作・吉谷光平さん
漫画「茶髪は不良?」の一場面=作・吉谷光平さん

 「地毛証明書」って必要ですか? ツイッターに投稿した漫画「男ってやつは」が〝30秒で泣ける〟と話題になった漫画家・吉谷光平さんが、「学校の不思議」について描きました。

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漫画「茶髪は不良?」=作・吉谷光平さん
漫画「茶髪は不良?」=作・吉谷光平さん
 学校に通っていたころ、ちょっと変わったルールや活動がありませんでしたか? 「教育のため」と言われると否定しづらいけれど、なんだかモヤモヤが残るものも……。「地毛証明書」について報じた朝日新聞の記事をきっかけに起きた議論や、その後の取材をもとに、「学校の不思議」について考えた記事が先日掲載されました。
漫画「茶髪は不良?」の一場面=作・吉谷光平さん
漫画「茶髪は不良?」の一場面=作・吉谷光平さん
 東京の都立高校の「地毛証明書」についての記事。反響の多くは批判的な意見でした。ツイッターから引用すると、「くだらない」「いまだにこんなことやっているなんて、信じられない」「人を見た目で判断するなと教えるのが教育だ」「これは教師の仕事なのかな。ほかにやるべき仕事があると思う」などの声がありました。

 一方で、冷ややかな見方もありました。「学校が決めたことなんだし嫌ならそこに行かなければいい」「どこでもやるものだと思ってた」

 東京都教育委員会は「頭髪指導をする中で、(地毛が茶色い生徒らに)間違った指導をしないために行われている」と制度自体は是認しています。その上で、裏付けのために幼少期の写真を添付させることについては、「個別状況で真に必要な場合に限られるべきだ」との立場です。また、ある都立高の副校長は「生徒に地毛を大切にするよう呼びかけているので、証明書が必要だ」と言います。
漫画「茶髪は不良?」の一場面=作・吉谷光平さん
漫画「茶髪は不良?」の一場面=作・吉谷光平さん
 「地毛証明書」について報じた後、朝日新聞社会部の情報窓口に、東京都が小学校低学年向けに作った万引き防止啓発リーフレット「万引きなんてしない!」について、メールが届きました。「直感的に『なにこれ!』と違和感を覚えた」と訴える保護者からでした。

 A4判4ページで「人のものをだまってとることははんざいです」と強調し、罪を犯した場合は、刑務所に入れられるか、罰金を払わされると説明しています。最終ページには「私は、何があっても、ぜったい万引きはしません!」と宣言文があり、児童が署名するようになっています。

 都によると、3月末に都内の全小学校に電子データを送ったそうです。各校で印刷して、道徳の授業や生活指導の時間に教材として使うといいます。高学年や中学生向けのものもあります。都青少年課の担当課長は「万引きは、はっきり駄目だと伝えるための内容」と話します。署名は「友達に誘われるなどしても、揺るがない姿勢を示すため」と説明しています。
漫画「茶髪は不良?」の一場面=作・吉谷光平さん
漫画「茶髪は不良?」の一場面=作・吉谷光平さん
 日本の学校の風景としてよく話題にのぼるのが「掃除」です。文部科学省が2016年度から始めている「日本型教育の海外展開」でも、掃除や給食などの特別活動が注目されているといいます。

 子どものトイレ清掃には教育的な意義があるとして、横浜市は10年度から、市内の全小中学校計500校で、児童や生徒によるトイレ掃除を復活させました。従来は、用務員の業務と位置づけられていました。教職員向けに同市教育委員会が作った冊子には、「清掃活動で伸ばしたい力」として、公共心や規範意識、自律心の醸成などが挙げられています。ただ、その後のトイレ掃除の実施率や効果を調査する予定はないそうです。
漫画「茶髪は不良?」の一場面=作・吉谷光平さん
漫画「茶髪は不良?」の一場面=作・吉谷光平さん

 【よしたに・こうへい】 漫画家。サラリーマン生活や漫画家アシスタントなどを経て、月刊スピリッツの「サカナマン」でデビュー。漫画アクションで「あきたこまちにひとめぼれ」を連載中、月刊ヤングマガジンの連載「ナナメにナナミちゃん」の単行本1巻が発売中。ツイッターで公開した2ページ5コマの漫画「男ってやつは」が〝30秒で泣ける〟と話題に。

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