「地毛証明書」って必要ですか? ツイッターに投稿した漫画「男ってやつは」が〝30秒で泣ける〟と話題になった漫画家・吉谷光平さんが、「学校の不思議」について描きました。


一方で、冷ややかな見方もありました。「学校が決めたことなんだし嫌ならそこに行かなければいい」「どこでもやるものだと思ってた」
東京都教育委員会は「頭髪指導をする中で、(地毛が茶色い生徒らに)間違った指導をしないために行われている」と制度自体は是認しています。その上で、裏付けのために幼少期の写真を添付させることについては、「個別状況で真に必要な場合に限られるべきだ」との立場です。また、ある都立高の副校長は「生徒に地毛を大切にするよう呼びかけているので、証明書が必要だ」と言います。

A4判4ページで「人のものをだまってとることははんざいです」と強調し、罪を犯した場合は、刑務所に入れられるか、罰金を払わされると説明しています。最終ページには「私は、何があっても、ぜったい万引きはしません!」と宣言文があり、児童が署名するようになっています。
都によると、3月末に都内の全小学校に電子データを送ったそうです。各校で印刷して、道徳の授業や生活指導の時間に教材として使うといいます。高学年や中学生向けのものもあります。都青少年課の担当課長は「万引きは、はっきり駄目だと伝えるための内容」と話します。署名は「友達に誘われるなどしても、揺るがない姿勢を示すため」と説明しています。

子どものトイレ清掃には教育的な意義があるとして、横浜市は10年度から、市内の全小中学校計500校で、児童や生徒によるトイレ掃除を復活させました。従来は、用務員の業務と位置づけられていました。教職員向けに同市教育委員会が作った冊子には、「清掃活動で伸ばしたい力」として、公共心や規範意識、自律心の醸成などが挙げられています。ただ、その後のトイレ掃除の実施率や効果を調査する予定はないそうです。

【よしたに・こうへい】 漫画家。サラリーマン生活や漫画家アシスタントなどを経て、月刊スピリッツの「サカナマン」でデビュー。漫画アクションで「あきたこまちにひとめぼれ」を連載中、月刊ヤングマガジンの連載「ナナメにナナミちゃん」の単行本1巻が発売中。ツイッターで公開した2ページ5コマの漫画「男ってやつは」が〝30秒で泣ける〟と話題に。