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天才の発想! 矢印1本でブラック企業がホワイトに 作者の狙いは?

架空の「求人広告」がツイッター上で話題になっています。

話題のイラストがこちら
話題のイラストがこちら 出典: 泣き小鷹さん提供

目次

【ネットの話題、ファクトチェック】

 架空の「求人広告」がツイッター上で話題になっています。「土日やすみ残業なし」という文章に、違う向きの矢印を追加するだけで、「土日やすみ→残業なし」「土日残業↓やすみなし」と、正反対の意味に読めるようになっているのです。「矢印の向きが経営者の上から目線を表している」「背景の色でブラック企業、ホワイト企業を表現」といった解釈も出ているこのイラストについて、作者に話を聞きました。

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横向きに矢印を置くと「土日やすみ→残業なし」。 ホワイト企業をイメージしやすいよう背景は白に
横向きに矢印を置くと「土日やすみ→残業なし」。 ホワイト企業をイメージしやすいよう背景は白に 出典: 泣き小鷹さん提供

こんなイラストです


 今月22日、「転職求人広告、横からきるか?縦からきるか?」という文言とともに投稿された1枚のイラスト。

 上には白地に黒字で「土日やすみ残業なし」、下には色が反転した状態で同じ文章が書かれています。

 まったく同じこの文章に、それぞれ矢印が追加してあり、上は「土日やすみ→残業なし」、下は「土日残業↓やすみなし」と正反対の意味に読めるようになっています。

 この投稿に対して、「天才の発想」「上はホワイト企業だから背景が白、下はブラック企業だから黒」「上から下の矢印は、上から見る経営者の視点」といったコメントが寄せられ、リツイートは2万5千を超えています。

 このイラストを投稿したのは、泣き小鷹(@kotaka2009)さん。どんな思いを込めて描いたのか? 詳しく話を聞きました。

縦向きに矢印を置くと「土日残業↓やすみなし」。ブラック企業をイメージしやすいよう背景は黒に。「矢印は経営者の上から目線」と解釈した人も
縦向きに矢印を置くと「土日残業↓やすみなし」。ブラック企業をイメージしやすいよう背景は黒に。「矢印は経営者の上から目線」と解釈した人も 出典: 泣き小鷹さん提供

作者に聞きました


 ――矢印の向きで意味が正反対になるアイデアは、どうやって思いついたのでしょうか

 「以前に転職求人広告を見た際、素で読み間違えて『なんだこの広告?』と思ったことがきっかけです。それに加え、最近ツイッター上でよく見かける『打ち上げ花火、下から見るか横から見るか』を改変したツイートの数々を見て、これを使ったら『自分が読み間違えた時の気持ちを伝えられるかな』と、今回のアイデアを思いつきました」

 ――制作する上で工夫した点は

 「なるべくメッセージだけを前面に出して、シンプルにしたいなと。ぱっとみて少ししてから『なるほど』と思ってもらえる内容を意識しました」

 ――黒=ブラック企業、白=ホワイト企業、というメッセージなのでしょうか

 「はい。コメントでこの仕込みに気づいてくれた方も多数いて、そのことに『やった!』と喜んでました」

 ――下向きの矢印は「上から見る=経営者視点」というコメントもありましたが

 「こちらは正直意識していなかった内容です。こういう捉え方もあるんだな、面白い発想だな、と思いました」

 ――話題になったことについては

 「当初、『うまくいけば100リツイートくらいは共感してもらえるかな?』と思っていただけに、翌日仕事の休憩中に1万リツイートを超えてた時はびっくりしました。多くの人に共感してもらって、その上で『うまい』『なるほど』といった反応をもらえたことを、とても嬉しく思います」

 ――反響に対する思いは

 「コメントの中に多かった別パターンとして、画像上部が切れて見えたせいで『エロやすみにみえた』という方が多数いたことに驚き、笑ってしまいました。ネタの本質ではないですが、頭が柔らかいなぁーと。私は残業が必ずしも悪とは思いませんが、プライベートを自由にできるくらいには働きやすい職場が増えてくれると嬉しいです」

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