日本マクドナルドの会社情報のページにある、代表取締役社長兼CEOであるサラ・L・カサノバ氏のメッセージに異常が。「マクドからのメッセージ」と題された文章が、なんとコテコテの関西弁になっています。「ゆうてもそれだけちゃいまっせ」。絶対に社長が言わなさそうなフレーズまで…一体どうして?
日本マクドナルドのホームページにある、「マクドからのメッセージ」。代表取締役社長兼CEOであるサラ・L・カサノバ氏の写真とともに、「これからもマクドは、食のリーディングカンパニーとして一人ひとりが真摯に取り組んでいきまっせ」と関西弁で宣言されています。
マクドは、お店に来はるすべてのお客様に、いつでも最高のお食事体験を提供することを目指してますねん。ゆうても簡単なことちゃいます。そのために、世界でも最高のサービスをお客様に提供する必要がありますわ。
マクドナルドのホームページ
環境への対応は、この地球でなんやいろいろやってるウチらみんながやらなあかん社会的課題ですやん。
マクドナルドのホームページ
ツイッターでは「なんでやねん」と関西弁でツッコミが入ったり、「これだけ見てもちゃんと関西弁イントネーションで脳内再生されるのすごい」と、話題になっています。
「マクドからのメッセージ」のページには「標準語に戻す」というボタンもあり、切り替えると元のメッセージを見ることができるのですが、標準語バージョンにはない文言が、関西弁バージョンにはちりばめられています。
■標準語
近年、私たちマクドナルドへのお客様の期待はますます高まっています。
マクドナルドのホームページ
■関西弁
近頃ウチらマクドに対するお客様の期待はそれはもう高まってますねん。頼むで、ゆうて。
マクドナルドのホームページ
メッセージの最後も、元のメッセージにはない一文で締めくくられています。
一体どうして? マクドナルドのPR部の担当者に聞きました。
――社長のメッセージが関西弁になっています。どうしたんですか?
マクドナルドでは8月4日から20日まで「マックなのか?マクドなのか?おいしさ対決!」キャンペーンを実施し、マクドナルドの愛称をかけて「マック」軍・「マクド」軍に分かれて対決をしていました。それぞれの軍を代表する商品名のツイート数で勝負した結果、マクド軍が勝利しました。
関西中心の11府県、「少数派」だったマクド軍の勝利を祝し、8月22日~8月28日の1週間限定で、ホームページの「マクドナルドからのメッセージ」を関西弁にしました。
――でも、どうして社長のメッセージを?
社内で検討した結果、お客様に気軽に見ていただけるページとして、このページを選びました。
――それにしても、かなりコテコテの関西弁ですね。文章も付け加えられています。
方言の有識者の方に監修していただき作成しました。厳密には「大阪弁」ですね。
読んでくださる方が親しみやすいように、また文字だけでも関西弁が伝わりやすいように、少し敬語も崩しました。メッセージを楽しみながら、読んでいただきたいです。
社長メッセージの関西弁化は「マクド」軍の勝利を祝したものでした。ちなみに、カサノバ社長は関西弁は話さないとのことです。