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紺のハイソ・メンズのカーデ…懐かしの「JKイラスト」作者の正体は
10年前の女子高生(JK)と今のJKの違いを描いた画像が、ネット上で話題になりました。「すごく共感」「懐かしい!」などの反響があり、リツイートは13万回を超えました。メンズのカーデ・紺のハイソ……。たくさんの制服イラストを描いている作者に、的確な描写にかける思いを聞きました。
画像がツイッターに投稿されたのは、今年6月です。
最近よく見る今のJKと10年前のJK(現アラサー)の比較絵、私も独自の見解で描いてみた もちろん個人差あるし制服の特徴とかは学校によっても全然違うけどあくまでその時代に多かった特徴の参考までに! pic.twitter.com/yYCyuz6IKB
— さといも屋@3日目東7く14b (@petit_flare) 2017年6月6日
2007年のJKは、短めブレザーの中にユニクロのメンズカーディガンを着ています。スカートは短めで紺のハイソックスです。
一方いまのJKは、ブレザー丈は長めで、靴下をくしゅくしゅとさせ、リュックを背負っています。
現在30歳の記者は、2007年のJKスタイルでした。クラスのオシャレさんが、キャメル色のカーディガンに茶色の合皮スクバを持ってたなあ……、懐かしすぎます! 2017年のJKも街で見かける姿そのもので、的確な描写にびっくりです。
作者のさといも屋さんに取材を申し込み、待ち合わせに現れたのは……、東海地方に住む20代後半の会社員女性でした。男性だと思われることもあるので、「ロングスカートをはきます」などとツイッター上でさりげなく女性であることをアピールしているそうです。
制服に関心をもったのは中学生の時だそうです。高校見学で複数の中学校の生徒が集まった際、中学校ごとにセーラー服のエリに入るラインの本数や色が違うなど、デザインの差に驚いたそうです。中学3年から制服のイラストを描き始めました。
現在はペンタブレットを使い、ひとつのイラストを4時間程度で描くそうです。東海地方に実際にある学校の制服イラストなどを描いてSNSや同人誌で公開し、見た人からは「こんな感じ!」という共感の声や、「自分の学校がかわいく描かれていてうれしい」などの声が寄せられるそうです。
全国の制服に関心があり、ネットで情報を集めたり、知人に話を聞いたりしているそうです。2013年には、全国6地域の制服を描いた「全国地方別JK制服 着こなし・萌えポイント解説」をネットで公開しました。愛知は白エリのセーラー服、札幌は制服にムートンブーツなど地域の特性が描かれています。各地域の特性を、その地域で暮らす人が「当たり前だと思っていた!」と反応してくれるのが、面白いそうです。
12都道府県の制服着こなしを描いた「全国JK制服着こなし・萌えポイント解説」も電子書籍で販売中です。今後は全国47都道府県の制服を描いてみたいそうです。
朝日新聞は先日、女子高生のスカート丈の地域差について調べました。
オシャレ丈には地域差があるのでは、という仮説を検証するべく、全国14都道府県でスカート丈を調査しました。
この結果について、さといも屋さんに見てもらうと……
こんなに違う!女子高生2400人「スカート丈調査」の驚くべき結果 東京はミニ、大阪は…「もっと下げたい」
などの分析を披露してくれました。
「北海道をはじめ、全国の高校生が意地でもスカートを短くしようとするのには根性を感じる。制限された中で少しでもかわいく見せる努力を惜しまないのがすごい」
そして、高校生たちにこうエールを送ります。
「スカートが短いのも、長いのもかわいい。しばりに負けないで、好きな格好をして欲しいです」
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