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スマホ発熱、保冷剤ダメは本当? 強制的に冷やそうとしないで
気づいたらスマホが熱くなったていた――、そんな経験はありませんか?スマホが発熱した場合の、正しい対処法を携帯電話キャリアや製品評価機関などに聞きました。

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では、スマホが発熱した場合はどうしたらいいのでしょうか?
聞いてみると、その要因はさまざまでした。

そもそもどうして熱くなるの?
KDDIの担当者は「複数のアプリを起動している場合に発熱しうる」といいます。
ゲームや動画再生など、一度に複数の動作をすることで、スマホ内部の部品の温度が上昇します。内部部品が発熱すると、スマホの本体の表面から熱を逃がすため、触れている部分が熱を帯びたように感じるそうです。
NTTドコモの担当者は「スマホの高性能化、小型軽量化などで熱が逃げにくくなっていることが要因」といいます。
スマホのさまざまな部品は電気(エネルギー)で作動しています。その際に、エネルギーの一部は熱となって放出されます。防水・防塵機能なども熱を逃げにくくする要因のひとつといいます。

充電をしながら使用をすると、さらに温度が高くなる場合があるのだそうです。
発熱したら、冷やした方がいいの?
KDDIの担当者によれば、「発熱しても、やけど等に至る可能性のない程度になるよう設計されている」といいますが、高温になる環境に置く、スマホを布で覆う、など、熱がこもると通常よりも高温になる場合があるそうです。
同じくソフトバンクの担当者は、スマホは「一定の温度以上にならないよう制御されている」との答えです。
メーカーによって設計は異なりますが、充電時に送り込む電流を弱くする機能や、液晶バックライトを自動で暗くする機能などにより、発熱を抑える仕組みを採り入れている機種もあるそうです。
ただ注意したいのは、スマホの使用が想定されていないシチュエーションです。暖房器具のそば、こたつや布団の中、直射日光の当たる場所などでの使用・保管・放置は、安全上の問題があるため、行わないよう注意が呼びかけられています。
例えば、異常な発熱と感じる場合は、電源をOFFにするなどの処置を行うこと。一般的には、43度以上で長時間接触すると低温やけどになる可能性があるそうです。

スマホのバッテリーなどの内部の成分が気化し、スマホから発煙したり、発火したりする恐れがあるからです。
保冷剤、使っちゃダメ?
NTTドコモの担当者は、「急激な温度変化によって、製品内に結露が発生する可能性がある」といいます。
結露が発生することで、内部が腐食し、故障の原因につながりうるそうです。スマホが熱くなっても、保冷剤を使って冷やしてはダメでした。
また急激な温度変化を起こさないために、暑い場所から急に冷えた場所に置かないよう呼びかけています。スマホをエアコンの吹き出し口近くに置くことも結露を引き起こす原因となるそうです。
端末内に水が入ると、ショートしたり、場合によっては更に発熱したりするため、「発熱しても強制的に冷やそうとしないでほしい」とのことでした。

製品が0度以下で放置されることで、スマホのリチウムイオンバッテリーの成分が変化し、ショートの原因となるそうです。
これはスマホのモバイルバッテリーやノートパソコンでも同様とのことでした。
スマホ発熱、どうする?
携帯電話キャリアと製品評価機関に聞いたところ、いくつかの対応方法がありました。
スマホが発熱したときは、急激に冷却せず、これらの方法を実践してみてください。各携帯電話キャリアでも、以下のWEBサイトで注意を呼びかけています。