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NGT48が10周年 藤崎未夢さん「朱鷺メッセへ連れていきたい」
NGT48とHKT48、2年目の競演
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NGT48とHKT48、2年目の競演
重圧に押しつぶされそうになりながら立ったステージから約1年。そこには終始笑顔の姿がありました。NGT48キャプテンの藤崎未夢さん(24)にとって9月に東京で開かれたNGT48とHKT48の合同ライブパフォーマンスは、ひときわ感慨深いものでした。ステージに臨む意識の変化、そして結成10周年を迎えたグループとしての目標を聞きました。
「もっともっと成長した姿でお会いしたいと去年、(このステージで)お話したんですけど、この1年、グループでそれぞれ切磋琢磨して、素敵なステージに一緒にできたんじゃないかと思います」
9月20 日、21日両日、東京都江東区の有明GYM-EXで開かれた「Boostyファンまつり2025」の一環として行われたライブパフォーマンス。2日目の終盤、藤崎さんはあいさつでこう語りました。
BoostyファンまつりはNGT48、HKT48それぞれの運営会社をグループ会社に持つSprootが主催し、昼間にメンバーとファンのツーショット撮影会やイベント、夕方からは同じ会場でライブパフォーマンスがありました。
昨年10月の初回のファンまつりは様相が違いました。
藤崎さんがキャプテンとして臨んだ初めてのほかのグループとの合同ライブでした。在籍メンバーの半分以上がコロナ禍か新型コロナの終息後に加入し、他のグループとのコラボは未経験でした。リハーサルの期間も余裕がありませんでした。
「今まで経験したことのない責任感と、感情が押し寄せてきました」。2日目のライブ直前にはプレッシャーからか、涙が止まらない、動きたくても動けないという状態に陥りました。
「キャプテンとしてどう立ち回っていいか難しく、焦って自分を追い込んで、いっぱいいっぱいになってしまった。HKT48チームHキャプテンの豊永阿紀さん(26)にだいぶ助けていただきました」と振り返ります。
そのうえで、今年についてこう語ります。
「まず2日間笑顔で終われたことが大きいです。自分もキャプテンとして経験を積むなかで、阿紀さんには阿紀さんの素晴らしさがあって、私はそこには追いつけないけど、自分のやれることを頑張ろう、頼れるところは頼ろうと、心の余裕につながったのが一番大きかったかなと思います」
リハーサルのスケジュールも去年より余裕があって、細かい部分まで事前に確認や調整ができました。そのことも藤崎さんの精神的な余裕につながったそうです。
藤崎さんのファンからも、後日のお話し会で「未夢ちゃんがすごく楽しそうでうれしかった」と声をかけられたそうです。
2回目となった今回の合同ライブパフォーマンスは、HKT48とNGT48のメンバーが手をつないだり、目を合わせたりするシーンが目立ちました。
振り付けに加えて「メンバー間の距離がすごく縮まったので、自由にワイワイとする場面でも、自然と交流ができていた気がします」と話します。
とくに今年1月にお披露目されたNGT48の5期生にとっては、初めての他グループと一緒のステージでした。
「仲良くできるかな、と不安でしたが、若いメンバーが多いからこそ仲良くなるのに時間がかからないというか、一気に打ち解けて、フレッシュなパフォーマンスにつながっていたのが印象的でした」
両グループ合わせて約70人が出演した今回の合同ライブパフォーマンスは、2018年1月にドラフト3期生として指名、加入した藤崎さんにとっては感慨深いものでした。
「気づけば後輩メンバーが圧倒的に多くて、私も先輩になっていると実感しました。新型コロナ禍後、再びこうした大規模なイベントができることは、私にとっては懐かしく、また、後輩たちにはとても新鮮だと思うので、こういう機会が増えていけばいいと思います」
NGT48はBoostyファンまつりの後、別のイベントで瀬戸内を拠点に活動するSTU48とも一緒のステージに立ちました。
他グループと共演する意義を藤崎さんはこう語ります。
「それぞれのグループの良さがあって、いい意味で比べることができる。自分たちの強みって何だろうと考える機会になります。そしてメンバーの交流によって、切磋琢磨というか、共演したメンバーの活躍を知って、頑張ろうと新たな目標につながったりする。すごく意義が大きいと思います」
NGT48は2016年1月の劇場公演開始から10年目を迎えています。インタビューの締めくくりに、グループとしての目標を尋ねました。
「新潟の朱鷺(とき)メッセでコンサートをしたいです。前回(2021年10月開催)は2期生までしかステージに立っていません。現在在籍しているメンバーの8割以上を占める3、4、5期生にあの素敵な光景を見せてあげたい」
「自分たちが先輩に連れていってもらったからこそ、今度は自分たちがそのステージに連れていってあげたいというのが、自分の目標であり、グループとしても、そのステージが大きな目標であったらいいという気持ちです」
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