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わりと怖い「突発性難聴」堂本剛さん治療で注目「誰でもなり得る」
「KinKi Kids」の堂本剛さんが治療していることで話題になった突発性難聴。剛さんのように、入院するほど深刻な症状になる病気。歌手ではない一般人もかかってしまう可能性はあるのでしょうか? 専門家は「誰でもなり得る病気です」と言います。原因や予防方法について、神戸市立医療センター中央市民病院耳鼻・咽喉(いんこう)科部長の内藤泰(やすし)医師に話を聞きました。
内藤医師は「突発性難聴は誰でもなり得る病気です」と言います。
「年齢は高い人の方が多くなります。社会が高齢化しているので、高齢者の患者が多いというのが実情です」
治療現場の実感としても、65歳以上のお年寄りの患者が圧倒的に多いそうです。また、男性の方が女性よりやや多いそうです。
突発性難聴の原因は何か?
お年寄りが多いことから「加齢」は原因の一つですが、ほかにも重症化の要素があるそうです。
内藤医師も参加した全国調査によると、糖尿病、心臓病、65歳以上、脳梗塞(こうそく)を起こしたことがある人は、重い突発性難聴を患う傾向が出たそうです。
内藤医師は「循環器に持病がある、言い換えれば血液の循環が悪い人が、重症化の傾向があると言えます」と説明します。
今回、ジャニーズのアイドルがかかったということで注目されました。
「若い年齢でも突発性難聴になる理由はいくつか考えられます」と話す内藤医師。
・不規則な生活を送りがち
・ストレスを多く抱えがち
・食生活が乱れがち
これらの原因を踏まえ、予防方法についてもアドバイスも聞きました。
・睡眠時間を削るまで仕事をしない
・ストレスをためない
・自分のペースを守り、ゆとりのある生活を送る
つまり「ライフ・スタイルを見つめ直すことです」(内藤医師)。
忙しい生活を送っている芸能人は、症状が現れてもすぐ受診できないケースがあります。同じように、芸能人以外の人でも、病院にすぐ行かないと、症状はひどくなってしまいます。
内藤医師は「病状にもよりますが、症状が現れて一週間以内にお医者さんに見てもらえると、有効な治療が得られる可能性が高まるでしょう」と話しています。
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