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日比谷線から突然クラシック、一体何が?東京メトロ「切り替えミス」

チャイコフスキー作曲「花のワルツ」が40分間流れた日比谷線の車内
チャイコフスキー作曲「花のワルツ」が40分間流れた日比谷線の車内 出典: @sugurumyoenさんのツイッター

目次

 都心の大動脈の一つである東京メトロ日比谷線。その車内で、北千住駅から広尾駅までの間、クラシック音楽が流れ続ける「珍事」が起きました。ツイッター上ではこの様子を撮影した動画などが拡散。「優雅」「新しい」というつぶやきの一方、「うるさい」などのコメントもあり話題となっています。でも一体なぜ起きたのでしょうか? 東京メトロに話を聞くと、「イベント用の設定のまま、営業運行をしてしまった」と切り替えミスだったことが分かりました。

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突然、クラシックが流れた東京メトロ日比谷線の車内=@sugurumyoenさん提供

流れたのは「花のワルツ」

 音楽が流れたのは、7月24日の夕方です。午後4時28分に中目黒行きの車両「13000系」が北千住駅を出発すると、突然、誰もが一度は聞いたことがあるクラシックの名曲「花のワルツ」(チャイコフスキー作曲)が車内に流れました。

 東京メトロによると、音楽が流れたのは18駅先の広尾駅まで。約40分間、花のワルツが繰り返し流れたそうです。ツイッター上には「最新」「じわる」などといった乗客とみられるツイートがあり、「ディズニーにいくみたいな気持ちになった」と車内の様子を撮影した投稿は1万いいねがされています。

 広尾駅で車両整備の社員が作業するまで音楽は止まらず、車内放送も「原因不明の不具合により、ご迷惑をおかけしております」などと案内する事態に。原因を東京メトロの広報担当者に聞くと、「車内音楽が流れるイベント用の設定のまま、営業運行をしてしまった」と説明しました。


イベント用の設定のまま、営業運行

 音楽が流れた13000系は、今年3月から運行が始まった東京メトロの新型車両です。車内での音楽放送は、導入するに当たって搭載された新しい機能でした。

 音楽放送は、営業運行の時ではなく、車両基地でのイベントなどで使うことを想定したものだということです。花のワルツを含めたクラシック5曲が用意されており、実際に流れるかどうかの確認作業を足立区の車両基地でしていたのが今回の車両でした。

 作業は同じ日にあり、確認が終わった後はもちろん、音楽放送の機能を止めて営業運行に戻す予定でしたが、忘れたため、北千住駅から音楽が流れてしまったそうです。「運転士も通常は操作しない部分なので、整備担当が駆けつけるまで止めることができず、広尾駅まで流れ続けてしまった」と説明しています。

3月から運行している「13000系」=東京メトロ提供
3月から運行している「13000系」=東京メトロ提供

 今回の一件については、好意的な意見もあったそうですが、東京メトロは「想定外のことを起こして、乗客の皆様を驚かせてしまったことは申し訳ない」としています。

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