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花火シーズン「DJポリス」の名言に学ぶ護身術 「健康あっての花火」
7月22日は、東京の花火大会のトップバッターとして知られる「足立の花火大会」が開かれます。混雑時、注目されるのが「DJポリス」です。花火シーズンの到来、思わぬ事故から身を守るDJポリスの「名言」を紹介します。
「日本代表のユニホームを着ている皆さんは12番目の選手です。日本代表はルールとマナーを守ることで知られています。お巡りさんもこんな良き日に怒りたくはありません。チームワークをお願いします」
この呼びかけに覚えはないでしょうか。2013年のW杯アジア最終予選の際に話題を呼んだ、東京・渋谷のスクランブル交差点での「DJポリス」による誘導です。
名前は明らかにされていない、この「DJポリス」。仙台商業高校(宮城県)・剣道部出身で、指導した監督は「普段は寡黙。人前に立つタイプではなかった」と振り返る学生時代だったそうです。
流行語にもなった「DJポリス」としての功績が認められ、警視総監賞を授与されました。
「DJポリス」はその後、全国の警察学校から招かれ、警備のコツを教えながらまわっています。
中でも、夏の風物詩である花火大会に向けた広報訓練が多いようです。
2014年5月、約35万人の人出が見込まれるびわ湖大花火大会(滋賀県)に向けた練習では、「楽しい花火大会は皆さんの健康あってこそです」と呼びかけました。
また、約27万人が訪れるみなとこうべ海上花火大会(兵庫県)に向けた練習では「花火に負けないくらいすてきな笑顔のみなさまにお願いをします」とDJポリス節を披露しました。
「DJポリス」の後輩も生まれています。
京都府警では、2014年、八坂神社「をけら詣り」で「DJポリス」がデビューしました。
当時、警備1課の吉満(よしみつ)玲子巡査部長は、「ぎゅっと押しておいしくなるのは、千枚漬けやお漬物だけです。人は押してはいけません」など京都らしいトークを披露。
「京都には世界の方々が多く訪れます。京都のマナーの良さをみていただきましょう」「急がなくても花火大会は逃げません。ゆっくりとお進み下さい」など、巧みなセリフを駆使していました。
花火大会で、思わぬ事故から身を守るにはどうすればいいのでしょう?
大事なのは「事前の予習と計画」です。
全国の花火メーカーなどでつくる日本煙火協会の専務理事、河野晴行さんは朝日新聞の取材に「多くの人出がある大会当日は、交通規制だけでなく、人の流れを一方向にするために歩行者も自由に行き来できなくなることが多い」と説明しています。
どのルートで会場にたどり着くか、どこで見るか、帰りはどうするか、細かく決めておけば当日混乱しなくて済みます。
混雑を避けて最寄り駅以外の駅を使うのもありです。
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